スマートフォンメーカー各社がしのぎを削る、カメラ性能。さらに独Leica(ライカ)やZeiss(ツァイス)、スウェーデンのHasselblad(ハッセルブラッド)といった老舗カメラメーカーまでもが、スマートフォンのカメラ性能競争に参加している。
これまでのカメラ性能をアピールするスマートフォンでは、カメラブランドとのコラボレーションが選択されてきた。しかし、ドイツを代表するカメラメーカーのライカはなんと、独自のスマートフォン「LEITZ PHONE 1」を日本向けに投入してきたのだ。
LEITZ PHONE 1の最大の特徴は、スマートフォンとして最大級の1インチ/2020万画素センサーを搭載していることだ。通常、このサイズのイメージセンサーは高級コンパクトデジカメに搭載される。この大きなセンサーサイズを生かした、大きな背景ボケなどの表現が利用できる。
カメラアプリケーションの「Leitz Looks(ライツ ルックス)」モードでは、ライカならではの美しいモノクローム画像が生成される。またライカの伝統的なロゴが入ったシリコン製ケースや、美しいマグネット式のレンズキャップも付属し、カメラスマホとしての魅力を盛り上げてくれる。
一方で、ソニーはドイツのイメージングメーカーのツァイスと提携し、自社のスマートフォン「Xperiaシリーズ」を開発している。さらにXperiaでは、ソニーが培ってきたカメラやビデオ技術がふんだんに投入されている。
今年4月に発表された最新モデルの「Xperia 1 III」を見てみよう。本体背面の3カメラにはすべてツァイスのレンズを採用し、高い描写力を実現。また世界初となるDual PDセンサーを搭載し、レンズを動かすことで70mmと105mmの2つの焦点距離での撮影が可能となった。
それだけでなく、被写体の瞳にピントを合わせ続けるリアルタイム瞳AF(オートフォーカス)機能や、最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写でのスポーツシーンや子供の撮影性能などは、他社の追従を許さない。ソニーのデジタル一眼カメラ「αシリーズ」の小型版のように撮影が楽しめるのが、Xperiaシリーズの強みだ。