「HUAWEI P30 Pro」がいよいよNTTドコモから発売された。スマートフォンのカメラ機能のトレンドをけん引するHuaweiが新たに投入したのは、ハイブリッド10倍の望遠カメラを含むトリプルカメラに、AR撮影をしたりボケ効果を出したりするためのToFカメラ(深度測定用カメラ)を加えたLeicaクアッドカメラ搭載モデルだ。
HUAWEI P30 Proのカメラ機能は、Huaweiの持つAI技術によって「もう一眼を超えている」と言っても過言ではないレベルを実現。どんな場所や人物でもインスタ映えする写真を狙えるカメラになっている。では、HUAWEI P30 Proのカメラをはじめとする各機能の実力を見ていこう。
手に持って驚かされるのは、本体全面を覆う約6.5型(1080×2340ピクセル)の有機ELディスプレイだ。しずく型ノッチの小さいインカメラや、通話時のスピーカーに画面を振動させるアコースティックスピーカーを採用したことで、ノッチのサイズを最小限に抑えている。
本体全面を、約6.5型の有機ELディスプレイが覆うデザイン。ディスプレイには受話スピーカーや指紋センサーも搭載されている(写真=左)。背面には縦に並ぶ3つのカメラと、その横にToFカメラを搭載。おサイフケータイの非接触ICは背面上部に搭載されている(写真=右)インカメラ周りのノッチも最小限に抑えている。全画面の動画やゲームプレイを邪魔しないデザインだもちろん、有機ELならではの高いコントラストと鮮やかな発色により、広い画面で写真やゲームを快適に楽しめる。動画配信サービスの映画などで対応が進むHDR表現にも対応。映像の暗所の階調表現だけでなく、明るい部分もリアリティーのある表現が可能だ。
ほぼふちのない大画面と高画質な有機ELディスプレイのおかげで、全画面で動画やゲームに没頭できるカラーバリエーションのうち、「ブリージングクリスタル」の本体背面には、空と海をイメージした9層のナノオプティカルカラーを採用。グラデーションの美しさに加えて、光の反射により、遠くから見ても目を引く幻想的な色合いを見せてくれる。
9層のナノオプティカルカラーによる、美しいグラデーションカラーも魅力。光の当たり方によって透き通る青みや、夕焼けのようなゴールドがかった輝きを見せてくれる両面3D加工のボディーは、スリムさと持ちやすさを両立。ディプレイから背面にかけて曲面を描いており、手のひらへの収まりがよく握りやすい。大画面のハイエンドモデルながらも、片手の親指でも操作できるサイズ感といえる。
横幅が約73mmと、片手に収まるサイズ感だ。しっかりと握れて、親指でのフリック入力もしやすい厚さ約8.6mm薄さ約8.6mmで、カメラ部分も光学5倍ズーム対応レンズ搭載とは思えないほどスリムだ。本体全面から側面にかけての滑らかな曲線も美しいHUAWEI P30 Pro最大の特徴は、Leica(ライカ)と共同開発したクアッドカメラだ。4つのカメラとAI処理により、逆光や暗所といった難しいシーンでも高品質な撮影を可能としている。
左から光学5倍の望遠、広角、超広角カメラを搭載。広角カメラの下にはToFカメラを搭載。合計4つのクアッドカメラ構成だカメラの構成は、約4000万画素の広角カメラと、光学5倍ズーム対応、約800万画素の望遠カメラ、広い範囲を撮影できる焦点距離16mm、約2000万画素の超広角カメラ、距離測定用のToFカメラの4つだ。
気になるズーム撮影は、光学5倍にデジタルズームを組み合わせることで、画質劣化を抑えた10倍までのハイブリッドズームが可能だ。ここまでの倍率ともなると、肉眼では見えないような遠くの被写体の細部もシャープに撮影できる。動物園で遠くの動物を撮る、運動会やお遊戯会で子どもを撮る、観光地で遠くの風景を引き寄せて撮る、スマホ撮影可能なイベントで遠くの人物を撮る、といった用途にも利用でき、スマホカメラの楽しみ方が広がる。
超広角で撮影広角(標準)で撮影光学5倍ズームで撮影ハイブリッド10倍ズームで撮影さらに、デジタル50倍ズームを使えば、空の月すらアップで撮影できる。通常は望遠鏡に本格的なカメラを備え付けないと撮れない写真を、HUAWEI P30 Proなら手持ちで気軽に撮影できるのだ。LeicaとHuaweiが培ってきた、カメラ技術の結晶がなせる業といえる。
50倍デジタルズーム撮影に対応。夜空の小さい月も、望遠鏡で撮ったかのように撮影できる「暗所撮影」は、Huaweiのお家芸ともいえる「夜景モード」がさらに進化。赤、黄色×2、青で構成されるRYYBセンサーを採用したことで、従来のRGGBセンサーよりも多くの光を取り込め、夜空の暗い星すら捉えるほどの性能を実現した。
夜景モードで撮影。手持ちで4秒ほどのロングシャッター撮影で、ノイズが少なく明るい夜景を撮影できる夜景モードで撮影。高感度性能から、夜の海の波打ち際や星すらも撮れている。手持ちではなく三脚に据え付ければよりハッキリと撮影できるだろうポートレート撮影にも注目。距離測定のToFカメラが被写体と背景を分離して、距離に応じたボケ表現ができることに加え、髪の毛の表現がより繊細になった。
ToFカメラ搭載もあり、背景のボケが距離に応じて自然と深くなっている。肌や髪の滑らかな表現も美しい背景ボカシを有効にしても、髪の毛一本一本がつぶれることなく自然に描写できている。これは他のスマホではなかなかできない処理だこの他、最短約2.5センチのマクロ撮影や、超広角カメラを使った広範囲の撮影にも対応。約3200万画素のインカメラもポートレートモードを備えており、背面のカメラに負けない品質のセルフィーを楽しめる。
最短約2.5センチのマクロ撮影。花などの細部をしっかり捉えられる超広角では、広い風景や奥行きを強調した写真撮影を楽しめる観光地で使いたい、超広角で近くにいる人物と広い風景を一緒に撮る構図。通常は光の向きがよくないと逆光になりやすいが、AI HDR+技術で背景と被写体の露出をうまく調整して撮影できたセルフィ―も約3200万画素インカメラで美しく撮れる。背景ボカシも可能だ室内から晴天の海辺を撮影。ここまで明暗差が激しいと通常は撮影できないが、AI HDR+のおかげで、雰囲気のいい写真を撮れた料理も、AIの被写体認識により明るくおいしそうに撮影できる暗い室内の電灯。何気なくシャッターを切っただけだが、思った通りの露出で破綻のない写真を撮れたディスプレイ内蔵指紋センサーや大容量バッテリーも搭載1|2次のページへ