ミスリード広告で炎上したHuawei、「参考にすぎない」「目的は別にある」と釈明

ミスリード広告で炎上したHuawei、「参考にすぎない」「目的は別にある」と釈明

あたかもスマートフォンで撮ったかのように、一眼レフで撮影した写真を動画広告に用いたことで、消費者を欺いているのではないかとして問題視されているHuaweiが「動画の終わりで説明している」として釈明を行いました。

ミスリード広告で炎上したHuawei、「参考にすぎない」「目的は別にある」と釈明

問題となっているのは、実際には高額な一眼レフカメラによる「自撮り風写真」であるにもかかわらず、あたかもHuaweiのミッドレンジスマートフォン「Nova 3i」で自撮りした画像かのようなCMの演出です。出演女優のInstagramから発覚(現在は削除済)、Redditに転載されたことで、またたく間に“舞台裏”は世界中へ拡散されました。 ニュースサイトBGRが「ミスリード広告ではないか」と手厳しく批判すれば、GSMArenaも「なぜ過去の事件から学習しないのか」と揶揄するなど大きく炎上しているHuaweiですが、同社が出した釈明によれば、CMでは注釈をアラビア語で明記しているそうです。

提供されている製品イメージやコンテンツは参考にすぎません。製品の特徴や実際のスペックとは異なる場合があります(外観以外に、色、サイズを含む)。また、実際に提示されているコンテンツも同様です(背景以外に、ユーザーインターフェイス、コントロール画面を含む)。

また、ニュースサイトPocketnowに対してHuaweiが送った声明によれば、「この広告の目的は、どのようにして消費者がHuawei nova 3やnova 3iの機能を使うことができるかのデモンストレーションだ」とのことです。 消費者の怒りを抑えるには、かなり苦しい言い訳と言わざるを得ないだけに、2016年の時同様、時が解決してくれるのを願うほかなさそうです。

カメラくらいでしかスマートフォンを差別化できないとも言われる時代にあって、スマートフォンの売り上げは、カメラの性能をどれだけアピールできるかに懸かっているでしょう。 そのため、Appleを始めとしたスマートフォンメーカーは、一般消費者にはなかなか手が出せないような高額機材やソフトウェアを使い、苦心して撮影しています。しかし、宣伝対象のスマートフォンを用いるという一線は、決して超えていません。 ハイエンドモデルではありますが、大型センサーを搭載したHuaweiのP20 Proは、iPhone XやSamsungのGalaxy S9/Note9よりもカメラ性能がいいという声も出ているだけに、まっとうに消費者へ性能を訴えかける余裕がHuaweiにあっても良かったのではないでしょうか。Source:Pocketnow,BGR,GSMArena,ZDnetPhoto:YouTube[1],[2](kihachi)