1万円台で購入可能な格安スマホ「FREETEL Priori 4」レビュー。実機を購入してみたので、スペック・カメラ・電池持ちなど、パフォーマンス全体をレビューしていきます。激安のSIMフリースマホということで「対価格でどれだけ使えるのか」という部分を気にしている方も多いと思うので、気になる部分をチェックしてみました。
FREETEL Priori 4 レビュー
FREETEL(フリーテル)が発売した1万円台のSIMフリースマートフォン「FREETEL Priori 4」。大容量バッテリーが特徴のSIMロックフリースマートフォンですが、まずは開封レビューをしてみます。
箱は全6色のバックカバーが入っているので厚め。かなり大きいBOXに入っています。
内容物がこちら。Priori 4本体、充電器とmicroUSBケーブル、着せ替え用の全6色バックカバーがついてきます。説明書などもありますが省略。
実際に手に取ってみると、5インチディスプレイの小型スマートフォンなので「片手で扱いやすいサイズ」であることがわかります。ディスプレイもHD解像度ですが、そこまでサイズが大きくないのでフルHDでなくとも十分な印象です。
初期で付いているバックカバーは「マットブラック」なのですが、他のバックカバーと違い光沢の少ない素材になっています。また背面カバーは平らなところにおいてもスピーカーが塞がれないように小さな突起が付いています。
3.5mmイヤホンジャック、microUSBポート搭載。背面カバーを開けるとSIMスロットとmicroSDカードスロットが独立搭載されており、国内でのLTE/3G同時待ち受けはできませんが、多くのカードを入れて持ち運ぶことは可能です。
本体デザインはシンプルですが、全6色のバックカバーが付属しているので着せ替えを楽しむことができるのはデザイン面でのメリット。5インチの小型サイズで片手におさまりやすいので、LINEなどのSNS、通話用には非常に使いやすい端末です。
背面のバックカバーはあくまでバックカバーなので、ケースや保護フィルムが必要なら自分で用意する必要があります。幸いFREETELの公式サイトからこれらは購入できるようになっているので、必要であれば確認しておくと良いでしょう。
出典:
格安SIMに切り替えるとどのくらいおトクなの?現在、月々のスマホ代が円だとしたら格安SIMに替えると月々0,000円もおトク!3GBプランの安値上位10社の平均値をもとに算出さっそくあなたにぴったりなプランをみつけよう格安SIM比較診断FREETEL Priori 4のスペック・性能をレビュー
次に性能や実際にどの程度使えるかについても確認したいと思います。まずは基本仕様(スペック)をチェック。
機種名 | Priori 4 (FTJ162D) |
---|---|
ブランド | FREETEL(プラスワン・マーケティング) |
カラー | 6色バックカバー付パッケージ |
本体サイズ | 高さ:144.8mm幅:71.5mm厚さ:9.5mm |
質量 | 約167g |
OS | Android 6.0 Marshmallow(Android7.0 Nougatにアップデート予定) |
ディスプレイ | 5.0インチ/1280×720 (HD)IPS / 5点マルチタッチ |
プロセッサー | MT6737 Quad Core(4×1.3GHz) |
メモリ | RAM:2GBROM:16GB外部メディア規格:microSD/microSDHC/microSDXC外部メディア最大容量:microSD 2GB / microSDHC 32GB / microSDXC 128GB |
カメラ | メイン:800万画素サブ:500万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh (取り外し不可) |
SIM | スロット数:2(国内で使用できるのは1スロットのみ)タイプ:micro SIM / nano SIMSIMロックフリー |
ネットワーク | 2G/GSM:850/900/1800/1900MHz3G(WCDMA):2100MHz(Band1) / 850MHz(Band5) / 800MHz(Band6/19) / 900MHz(Band8)4G(LTE):2100MHz(Band1) / 1800MHz(Band3) / 850MHz(Band5) / 900MHz(Band8) / 800MHz(Band18/19) / 700MHz(Band28B) / 2500MHz(Band41) |
最大通信速度 | LTE:DL:150Mbps / UL:50Mbps3G:DL:42Mbps / UL:11Mbps |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n 2.4GHz&5GHz |
Bluetooth | Version:4.0 BLE対応Power class:class 1Profile:HSP / OPP / PAN / HID / A2DP / HFP / PBAP / MAP |
NFC | 非対応 |
テザリング | Wi-FiBluetoothUSB |
測位センサー | GPS搭載(A-GPS対応) |
加速度センサー | 対応 |
近接センサー | 対応 |
その他機能 | 光センサー / 重力センサー / ジャイロセンサー / 磁気センサー / e-compass |
Google Play | 対応 |
同梱物 | 製品本体 / バックカバー6色 / ACアダプター / USBケーブル / クイックスタートアップガイド / 保証書 / 取扱説明書 |
すでに説明した通り、ディスプレイは5インチのHDディスプレイですが、サイズが小さいので解像度はHDでも問題ないと感じました。通信の対応バンドは同じくプラスワン・マーケティングが提供するFREETEL SIM(フリーテルSIM)に最適化されていますし、端末のサイズ感も片手で使いやすいです。
内部も見てみましょう。初期で保存できるデータ容量ですが、本体ストレージが16GBとそんなに多くないので、初期の占有データも含めて実際に使えるのは10GB程度。写真や動画をよく撮影する、大容量のアプリをよくインストールして使うという方は、microSDカードを利用するのが無難でしょう。
例えばLINEメッセージがメインで他の機能はほとんど使わない、ということであれば、microSDカードは必要ないかもしれません。使い方次第です。
基本スペックを実際にAnTuTu Benchmarkで確認してみます。SoCは「MediaTek MT6737」で、クアッドコアCPU、最大1.3GHzのSoCです。RAMも2GBということで、際立って性能が高いというわけではありません。
性能の参考として「AnTuTu Benchmark」スコアをテストしてみると、バージョン6.2.7でスコアが「2万9065」でした。これは搭載しているMediaTek MT6737のチップ性能を考えると、積んでいるチップ並みの性能といったところでしょうか。
実際のアプリも快適に使えるかどうか試してみます。アプリの起動などは最近の高性能機種と比較するとやはり少し遅く感じる部分もありますが、LINE、Facebook、TwitterなどのSNSは問題ない処理速度で使えます。
一昔前は低価格のスマートフォンというと、遅くて使い物にならない機種というのもありましたが、最近のスマートフォンであれば、この価格帯でもSNSなら快適に動きますね。
SNS系アプリは動作速度的にも問題ないので、ゲームアプリなどがどれだけ快適に動くかというのが気になるところ。今の所、ライトゲームに関しては快適にプレーできています。
ジャイロセンサーもついていますし、今の所位置情報センサーもしっかり動いているようなので、ポケモンGOなどもそこそこ快適にプレー可能です。電池が持つのも大きいですね。
少し重めの3Dゲームとなると、処理速度の面で若干の遅れを感じる部分も。1円台のスマートフォンにここまで期待することは酷な気もします。よりゲームを快適にプレイしたいということであれば、もう少し基本スペックの高い別の機種を選んだ方が良さそうです。
リッチなゲームアプリとなるとアプリの容量自体も大きいので、動作の処理速度というよりは保存できる容量に気をつけるべきかもしれません。ゲームアプリをメインに利用するべき機種ではありませんね。
UIの使いやすさも確認してみます。FREETEL Priori 4は「FREETEL UI」というものが採用されており、下からスワイプ(スワイプアップランチャー)してクイック設定項目を開いたり、といったことができるようになっています。下からスワイプの機能は、iPhoneのiOSと似たようなUIです。
使いやすさの面で言えば、下からスワイプして明るさなどを調整可能なので、片手で全て操作しやすいのはメリット。特にPriori 4のような小型スマートフォンとFREETEL UI(スワイプアップランチャー)の相性は良さそうです。
(下からスワイプは片手で届きやすいので便利)
他の機種と比較して使いやすいか、と言われると、特段カスタマイズがフルに入ったUIという感じでもありません。もちろんFREETEL UIは設定から変更も可能なので、慣れそうな設定で使ってみることをお勧めします。
▼FREETEL UI
▼Android UI
気になった点といえば、通知センターで受信したメールの内容が見辛かったりはします。アーカイブや返信の部分、タイトルの部分は暗めの背景に暗めの文字なので確認しづらいです。
▲Priori 4の通知センターは色が少しわかりにくい
比較対象としてXperiaを見てみると、こちらは見やすいですね。こういった細かい点でいくつか気になる点はありました。
▲Xperiaの場合は白背景に黒文字で見やすい
操作性に限っていえば他のメーカーと比較して使いやすいということは特になく、気になる点もいくつかあります。ただし1万4,800円という価格の安さを考えると、UIの気になる点は許容範囲と感じました。
FREETEL Priori 4のカメラ性能を試してみる
カメラ性能も確認してみます。まずはUIの部分ですが、AOSPというか、ほとんどカスタマイズは入っていません。コストパフォーマンスをメインにした機種というのが、ひしひしと伝わってきます。ただしHDRには対応していますし、パノラマ撮影などモードはいくつか搭載されています。
実際に写真もいくつか撮ってみました。明るい場所であれば、800万画素ではありますがそこそこ綺麗な写真が撮影可能です。
パノラマ撮影も試してみました。カメラUIは少しわかりにくいと感じる部分もあるのですが、十分撮れます。
この価格帯でカメラ機能を期待している方はそこまで多くないかもしれませんが、明るい場所であれば思った以上に解像感の高い写真撮影が可能です。もちろんHUAWEI honor 8などカメラ機能で定評のある機種と比較すると劣ると感じる部分が多いですが、例えばこれから初めてスマートフォンを使ってみる人は「1万円台でこれくらいの写真が撮れるの?」と思う方もいるかもしれません。
筆者としても、低価格コンデジを使うなら、Priori 4のみ1台で十分だろうと感じる部分はありました。
FREETEL Priori 4は実用性重視の電池持ち・バッテリー容量
FREETEL Priori 4最大の特徴は、4000mAhの大容量バッテリーと電池持ちです。今回のレビューでは実際に連続動画ストリーミング再生で電池持ちをチェックしてみました。
明るさは75%程度、Netflixの高画質動画をWiFi接続で視聴し続けた結果が上記表ですが、18:00~翌日3:00まで電池がもっているので、WiFiネットワーク環境での動画ストリーミングでは9時間も電池が持っていることになります。
動画ストリーミングで9時間も視聴可能な電池であれば日中はほとんど電池もちを気にしなくて済みますし、もし仕事中でスマホを触れない時間が多い方なら、待機電力消費も少ないのでほとんど心配しなくて良さそうです。やはり4000mAhの超大容量バッテリーはメリットですね。
ちなみに4000mAhというと充電時間が長そうな印象を持ちますが、付属のACとケーブルで充電すると約2時間程度で充電できています。ACが2.0Aとなっているので以前のPriori付属充電器よりは急速充電になっているのも嬉しい部分。
バッテリーは電池持ち・充電時間共に優れているので「とにかく安くて電池の持つスマートフォンが欲しい」という方には相性が良さそうです。
FREETEL Priori 4は1万円台にしてはかなり魅力的な機種!
1万円台の格安スマホ入門機種ですが、大容量バッテリーによる電池持ちなど、実用性の面で便利な点は国内で発売している1万円台のスマホとは思えないほどです。パフォーマンス面やUIの使いやすさに関してはいくつか気になる点も確認できましたが、それでも1万4,800円という低価格で購入できるのは魅力的。
もちろん3万円以上のSIMフリースマートフォンと比較すると劣る部分も感じます。ただしSNSがメインや小型のスマホが欲しい方であればPriori 4の性能でも十分使えるので、これからスマホへ乗り換えようと思っている方には、Priori 4は入門機としてお勧めできる価格の機種と感じました。FREETEL(フリーテル)では格安SIMもセットで購入できるので、公式サイトを確認してみましょう。
自分にあった格安SIMを診断してみる!