ASCII倶楽部 Google Pixel 3a / 3a XL 実機レビュー = 3と比べてお買い得なのか徹底チェックしてみたっ!!

ASCII倶楽部 Google Pixel 3a / 3a XL 実機レビュー = 3と比べてお買い得なのか徹底チェックしてみたっ!!

本当に必要な機能は全部入りなのに安いのだっ

2019年05月26日 11時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● PowerReview軍団

最近のスマホは高すぎだ。たとえば両親にオススメを尋ねられたのなら実質価格で10万円を超えるようなスマホは絶対に勧めない。そこで今回レビューしたいのが「高性能モデルをお得に」というキャッチフレーズでグーグルが5月8日に発表した「Google Pixel 3a」と「同XL」の2モデルである。

低価格化のために機能が削られているが、実際のユーザー体験は上位モデルの「Google Pixel 3」、「Google Pixel 3 XL」と遜色ないから驚きだ。今回はPixel 3a/XLとPixel 3/XLでどのような違いがあるのかという視点からレビューしていこう。

「Google Pixel 3a」(左)、「Google Pixel 3a XL」(右)

ASCII倶楽部 Google Pixel 3a / 3a XL 実機レビュー = 3と比べてお買い得なのか徹底チェックしてみたっ!!

左がPixel 3a、右がPixel 3a XL。カラーはそれぞれClearly White、Just Black、Purple-ishの3色が用意されている

●Pixelシリーズの直販価格一覧(税込み)Google Pixel 3a(64GB)4万8600円Google Pixel 3a XL(64GB)6万円Google Pixel 3 (64/128GB) 9万5000円/10万7000円Google Pixel 3 XL (64/128GB) 11万9000円/13万1000円

SoCはSnapdragon 670Pixel Visual Coreは非搭載

Pixel 3a/XLはボディーサイズ、ディスプレーサイズ、バッテリー容量以外のスペックは共通だ。SoCは2018年8月8日に発表された「Snapdragon 670」(8コア、2.0GHz+1.7GHz)を採用。メモリー(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GBを搭載している。

両製品は廉価版という位置づけだがダウングレードするスペックの選択が実に絶妙だ。有機ELディスプレー、光学式手振れ補正機能を内蔵した1220万画素の背面カメラ、握ってGoogleアシスタントを起動する「Active Edge」、指紋認証センサー、FeliCaなどはPixel 3/XLから継承。背面素材がCorning Gorilla Glass 5ソフトタッチガラスからポリカーボネート製に変わっているが、手脂は付着しやすくなったものの質感は遜色ない。

一方ダウングレードまたは削られた機能は下記の通り多岐に渡る。しかし、使い勝手を決定的に左右するほどのものではない。画像処理や機械学習のためのSoC「Pixel Visual Core」は搭載されていないものの、複数の画像を撮影・合成することで広いダイナミックレンジを得る「HDR+」や「夜景モード」は利用可能だ。

Pixel 3a/XLの主な変更点・Pixel Visual Core非搭載・HDRコンテンツ再生非対応・前面カメラ×2(視野75度/97度)→前面カメラ×1(視野84度)・前面カメラが固定フォーカス・背面カメラのスペクトルセンサーとフリッカーセンサーを省略・Google Daydream View非対応・Corning Gorilla Glass 5→強化ガラス・デュアル前方放射型ステレオスピーカー→ステレオスピーカー・マイク×3→マイク×2・Qi非対応・最大Cat16(1Gbps)→最大Cat11(600Mbps)・USB Type-C 3.1 Gen 1→USB Type-C 2.0・IP68→IP52・イヤフォン非同梱

個人的にちょっと残念だったのはポートレートモードの画角変更。カメラを通常モードからポートレートモードに切り替えると画角が変わるが、Pixel 3a/XLのほうがその変化が大きい。そのため被写体をPixel 3/XLと同じサイズで撮影したい場合は、被写体からより離れる必要がある。距離を取れない状況では不便に感じることもあるだろう。

被写体を同じサイズでポートレートモード撮影する場合、左のPixel 3 XLより、右のPixel 3a XLは被写体から離れる必要がある

Pixel 3a/XLでは「Google Daydream View」は利用できない

本体サイズはわずかに大型化3.5mmオーディオジャックが復活