ギリギリまで攻めてやる! そんな、意気込みや良し。
圧倒的なスペックや高いコストパフォーマンスのスマホで、国内でも人気が急上昇している「HUAWEI(ファーウェイ)」。最近では「HUAWEI P20 Pro」という驚異のカメラ性能を持つフラッグシップスマホを発表したことも記憶に新しいかと思います。
しかし、HUAWEIはスマホメーカーとしての顔だけでなく、ラップトップ。いわゆるノートパソコンも得意としているんです。特徴としては、スマホの技術をうまく活用しているところだと思いますけど、僕が評価しているのが「いい意味で欲張り」なところ。この「HUAWEI MateBook X Pro」は、その姿勢をまざまざと感じさせてくれます。
これを表す言葉として僕が選んだのが「ギリギリのラップトップ」。
これはもう、言葉で説明するよりもその姿を見てもらった方が早いので、ここからは写真を交えて「HUAWEI MateBook X Pro」の、そこまでやるの!?と思わずにはいられないギリギリの攻めポイントを紹介していきますね。
ベゼルギリギリまで攻めた大迫力ディスプレイ
まず特徴的なのが、超狭額縁ディスプレイ。
画面占有率約91%。上部パネルのほぼすべてが画面です。指1本分のベゼルすらない本当にギリッギリの攻め攻め。最近はスマホもタブレットもベゼルはどんどん狭くなっていますけど、ラップトップでここまでやると迫力がすごいですね…。
もちろん画面占有率が上がれば作業領域も増えます。
「HUAWEI MateBook X Pro」は13インチクラスのボディサイズながら、約13.9インチというほぼ1インチ上の画面を手に入れています。フォトレタッチに、ビジネスに、Webブラウジングに。あらゆるシーンで画面を広く使えて、やっぱり快適です! 13インチじゃなくて、13.9インチ。この0.9インチの頑張りによる恩恵は計り知れません。
ここまでベゼルが細いと剛性が心配…という声も聞こえてきそうですけど、その点は大丈夫。
全体的にガッシリとした作りなので、ディスプレイの角を持ってもたわむことなく画面を閉じられます。ギリギリを攻めつつも、ちゃんと剛性を確保しているあたりはさすがですね。
エッジ部のダイヤモンドカットもラグジュアリー感あって見事な仕上がりです。
ギリギリだけどタッチ操作は諦めない!
画面、ベゼルが細いだけじゃないんですよ。
液晶は3,000×2,000ドットで260PPI。限られたスペースにギリギリまで詰め込まれた3K LTPS液晶は、色度域100%(sRGB)、最大輝度450ニット、そして1,500:1のコントラスト。高い色再現性と圧倒的な画面占有率で、写真も動画もその世界が眼前に広がっているかのような感覚が得られます。この液晶は本当にすごい。
また、最近のWindowsラップトップの流れのとおり、タッチ操作にも対応してるのも特徴ですね。10ポイントのマルチタッチスクリーンで、ゴリラガラス、防指紋コーティングと守りも完璧。このあたりはタブレットの技術をうまく利用しています。
家電量販店でも実機を展示しているところは多いと思うので、ぜひ自分の目と手でこの素晴らしい画面を確かめてみてください。
ギリギリゆえにベゼルから追いやられた「ポップアップカメラ」
まず、ここにカメラを置こう!と考えた人は天才だと思います。
ベゼルが細くなったため、カメラの居場所がなくなりました。しかし、今やラップトップにカメラは必需品。どうにかベゼルに代わる居場所を確保せねば…と考えられた末の解決法がこれ。
キーボードに埋め込んで、ポップアップさせるという発想です。…天才すぎ。
構造の面白さだけでなく、不要なシーンではしまっておけるので、プライバシー的にも安全。アイディアによって利便性とセキュリティを見事に両立させていますね。
また、個人的な盛り上がりで申し訳ないのですが、やっぱり何かしら可動するギミックがあると燃えます! このカメラのおかげで、一気にガジェット感が上がったように思えません? これ絶対にドヤれる要素ですよ!
これ以上薄くはできない、ギリギリの薄さの理由は?
この写真を見てもらえれば分かりますよね。
そうです、これ以上薄いとUSB-Aポートが搭載できません。このUSB-Aポートの厚みギリギリまでボディが迫っているところを見ると、もはや規格との勝負です。
でも、ここで「USB-Aを諦めましょう」ってならなかったのはうれしいなぁ。外付けHDD、SDカードリーダー、プリンターなどなど、既存のデバイスをそのまま使えます。USB-C変換のハブ持ち歩くのって意外と邪魔なんですよね。あとよく忘れる。
逆サイドにはトレンドのUSB-Cが2つ。
こちらは電源供給のほか、1つはThunderbolt 3をサポートしているので、4Kモニターや外付けGPUなども利用できて将来性・拡張性もバッチリ。ギリギリまで研ぎ澄ましたボディで、汎用性から最新のトレンドまで、ニーズを広く押さえています。もちろんイヤホンジャックもね。
時にはフットワークの軽いモバイルとして、時には家庭やオフィスでのハイスペックマシンとして。「持ち運べるメインマシン」として、オールラウンドに活躍してくれるんじゃないかな。
ギリギリまで最適化された完成度の高いインプット
キータッチのフィーリングってラップトップ選びの中でもやっぱり大事です。
これは人それぞれ違うところですが、個人的にはやはりある程度のストロークが欲しいと思っています。人間工学的に何がベストかという理論はさておき、僕は「押した!」を感じて気持ちよく入力したいんです。
そして「HUAWEI MateBook X Pro」は、キーボードもギリギリまで攻めています。いや、守っています。薄いながらも、キーがちゃんと沈み込む快適なキーストロークを守っていて、気持ちいいと感じるキーボードに仕上がっています。
ボディのスタイルを見ると、薄型化のためにキーストロークを浅くするっていう選択肢もあったと思います。それでも、「キータッチのフィーリングって大事だよね」っていう意見を汲んでくれているのは、うれしいですね! タイピングするたび、押し戻される反動を受けるたびに、快適なストロークを諦めずに追求した努力の痕を感じさせられて、記事を書くテンションも思わず上がり気味です。
なお、検証したのは英語キーボードモデルですけど、国内版はJISキーボードが搭載されるのでご安心を。
そしてタッチパッドも端から端までの筐体ギリギリサイズ。タッチパッドの大きさは操作性に直結しますし、この大きさは正義ですね。
フィーリングとしては押し込み感もちゃんとあります。キーボードを含めてタッチパッドも防滴仕様なので、ドリンクの結露が落ちたくらいならへっちゃらですよ。
薄く小型軽量なボディにギリギリいっぱいまで詰め込まれたパーツ
モバイルシーンを考えて、バッテリー積載量を考えて、削らないといけないものもあることでしょう。ラップトップはどれも、そうしたせめぎ合いを感じさせられます。
「HUAWEI MateBook X Pro」のボディサイズは約304×217×14.6mm。それでいて重さは約1.33kg。この中にはさまざまなパーツが凝縮されています。
例えばスピーカーは、「Dolby Atmos® サウンド・システム」を構築する4つのスピーカーを搭載して、本格的な3Dサラウンドを体験できます。
実際、いくつかの映像を再生してみましたが、音の立体感や広がりが表現されていて、正直このサイズのラップトップのものとは思えません。大迫力で美しい画面とも相まって、思わず今日の仕事を放り出して、スナック片手に映画で1日潰したくなるくらいに気に入ってしまいました。
サウンド面としてはマイクも優秀で、4つのマイクで4メートル先の音も聞き取れるほど。こちらは会議室でのビデオチャットなどで活躍しそうですね。
ギリギリの詰め込み感はプロセッサにも現れています。第8世代のIntel Core i5 / Core i7の2モデル構成で、このうっすいボディからは信じられませんが、Core i7モデルは「NVIDIA GeForce® MX150」グラフィックスチップまで乗っています。
バッテリーも、きっとギリギリまで詰め込まれています。カタログスペックはCore i7モデルが約15.8時間、Core i5モデルは約16.9時間。1080pの動画再生を行なったとしても最大12時間。
実測では米Gizmodoのバッテリーテストで11時間7分という高記録を叩き出していますよ。いやぁ〜、リアルに1日頑張れちゃうヤツですねこれ。あっちを伸ばせばこっちがヘコむというジレンマの中、よくぞこの時間を達成できた!と、ただただ感心します。
「ラップトップに欲しいもの」をギリギリまで追求
性能、拡張性、画面、携帯性など、人それぞれに「ラップトップに欲しい機能」ってのがあるはずです。それらニーズを正しくとらえ、ギリギリまでまでブラッシュアップしたものが、この「HUAWEI MateBook X Pro」というパソコンだと思うのです。
薄いし、携帯しやすいし、画面デカいし、音もいいし、パワフルだし、拡張性もあって、バッテリー持ちよくて、剛性もある。
と、思いつく限り、すべての要素が高水準で詰め込まれています。もし、僕がこれを手に入れたら、デスクトップに固執する必要性がなくなる気がしますよ。「自宅じゃ気分が乗らないなぁ」と言って、この子片手にコーヒーショップでノマドる日々も素敵でしょうし、書斎に籠もってひたすら映画鑑賞に勤しむ休日も増えるでしょう。
そんな楽しくワクワクした生活を予感させる「HUAWEI MateBook X Pro」の価格は14万9800円から。
搭載OSは「Windows 10 Home 64ビット」、声で操作できる「コルタナ:ユーザーを手助けする AI アシスタント」も当然操れますよ。
なお、ラインナップとしては価格とのバランス感の良い15インチ大画面、「HUAWEI MateBook D」もあるので、用途にあわせてどうぞ。スペックはこちらから確認できます。
HUAWEIの「HUAWEI MateBook X Pro」と「HUAWEI MateBook D」。ラップトップ欲しいなぁ~って思っている人は、ぜひ前のめりでチェックしてみてください。
Photo: 小暮ひさのり, HUAWEISource: HUAWEI(小暮ひさのり)