「新型iPodの発表見てから急に今のiPodが色褪せて見えちゃって...でもまだ使えるのに新しいの買うなんて勿体ない...」とお悩みのみなさん、大丈夫! 退役iPodを捨てなくて済む再利用のハックがこんなにありますよ。これで心置きなくピカピカの新モデルにダッシュできますね。
1. オーディオマニア夢のソース機器に改造安物イヤフォンじゃない人は「iPodの今の音で充分」と思ってるかもしれませんけど、オーディオマニアから見たらま~だまだ。そこでこの際、アメリカのRed Wine Audio社に送って「iMod」してもらっちゃうのはいかがでしょう。
iModは、マニアにバカにされてる第4世代、第5世代、第5.5世代のiPodの内蔵部品の一部をHiFiカリバーのパーツに交換しレベルアップする改造(モッド)です。そのトリックは、ヘッドフォンジャックに繋がる回路を交換するところにあります。なんでもこの差込口のせいでシグナルが劣化してるのだと同社チームは言ってるんですね~。ここを新しいパーツに入れ替えると、染みのないピュアサウンドが楽しめる、というわけ。--まあ、改造後のiPodはアンプに繋げないと聴けません。また、ヘッドフォンジャックも出力専用になりますけどね。
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2. 追跡端末に改造センサーとレシーバーがセットになった「Nike iPod」スポーツシステム。あれを使えば、古物の第3世代iPodも友人・恋人・家族の足取り追跡端末に変身です!
Nike iPodのセンサーは左足のスニーカーの靴底に入れる用ですけど、その気になればどこにでも付けられますからね。移動中も最大60フィート(18m)離れた先から探知可能な固有IDのシグナルが出ますので、これをNikeのレシーバーで拾ってLinuxベースのiPodで監視したり、上の写真みたいに市販の小っちゃなgumstixと組み合わせればリアルタイムで相手の居場所が監視できるシステムも作れちゃうんですよ。上記リンク先は米ワシントン大学がプライバシー問題に警鐘を鳴らす目的で公開している事例報告らしく、研究室で開発した監視ソフトの公開は「予定してない」ようですけどね。どうせ使うなら子どもの誘拐防止とかに役立てて、暗い使い方は避けたいものです...。
3. LinuxのミニコンピュータにLinuxと言えば、あのペンギンとダンスしたことない人はボロボロに擦り切れたiPodを別のOSの実験台に使うのも楽しいかもね。iPhone Dev Teamの熱心なLinuxプログラマーplanetbeingさんがiPhone対応に次ぎ、iPod touchにもLinux導入しちゃってますよ。機能はまだまだですが、マルチタッチ、サウンド、その他ベーシックな機能はもう揃ってます。ポケットにLinuxボックス忍ばせて、ギークとして一目置かれる存在に...(ぶっ壊れるかもしれないが)。
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4. セクシーなVoIP電話に衣替え「カリスマ広告マン、ドン・ドレイパーになりたいけど、アナログの黒電話は嫌だ!」―大丈夫、古くなったtouchにちょっと小細工加えるだけで机上のVoIP専用電話になりますよ。ご覧くださいよ、このレトロな美。さてと、まずはヴィンテージの受話器調達しなくちゃね。Cult of MacのおすすめはiRetrofono(200ドル!)。ギズのジェイソン記者のおすすめはぐんとお安いmoshi moshi(写真上)です。日本だと何かな? で、あとはスカイプ入れておしまい。国際電話安くかけたい時はこのレトロ電話の受話器とってVoIP、VoIPですよ。もうひと手間かけたい人はFringみたいなアプリとSIPアカウントを組み合わせてtouchをiPhoneに変えるハックもあります。
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5.ジェイルブレイクして遊ぶ脱獄も簡単になりましたね。JailbreakMe2.0やSpiritといった脱獄ツールを使えば一発。試したいのは山々だけど「壊れたら困る!」という言い訳も、スペアのiPodと思えばどこへやら、でしょう。エミュレータ、テーマ、ウィジェット、ルールに従わないアプリ――ジェイルブレイクはAppleの壁に閉ざされた庭の外に広がる森に扉を開きますよ。