アラームを慌てて止めて、ダラダラと寝たり起きたりを繰り返し、起きる頃にはクッタクタ。そんな毎日が光目覚まし1台で変わりました。衝撃。
光目覚まし自体は古くて新しいアイディアですよね。人間は太古より夜明けの太陽の光で目覚めてきました。起床時間に光を浴びて起きるライフハックは古くは18世紀からあって、例えばこの18世紀の目覚まし時計は時間になるとバネがビヨ~ンと弾けて火打石銃(フリントロック)でろうそくに火が灯るギミック。音ではなく光で起こす世界最古級の目覚まし時計とされるものです。
今は市場に各種出回ってますけど、正直、使ってみるまでは「こんな機械で本当に目が覚めるんかいな? iPhoneバイブ×iTunesソングのコンボより効果あるもの?」と半信半疑でした。
というのも私、本当に本っ当に眠りが深いんです。昼寝10分でも夜8時間でも、最低4台は目覚ましセットして寝ないとダメ(11台かけることもままある)。全部1分置きに鳴るようにしてやっと起きれるってなもんで。異様な光景ですけど、寝落ちた瞬間に意識なくなっちゃうので。当然のことながら毎朝寝起きは最悪です。
これに近い心境。
これが毎朝の日課(3番目の画面は割愛しました)。
朝は意識が戻るまでがなにしろ不快で…。起動も辛いけど、一番キツいのはベッドサイドに手を伸ばして電気つけるところで、しんどいなんてもんじゃない。今これ書きながら想像しただけでどっと疲れが…。
なので、ダメ元で試してみたんです。もうこれ以上悪くなりようもないと思って。試したのはフィリップスの目覚ましライト「HF3500/60」です。
仕組みを簡単にご説明しますと…寝る前に起床時間をセットして、その時間がくると目覚ましが鳴ります。最初は小さな音で、1分半後には音が大きくなる…とまあ、ここまではよくある目覚まし時計と一緒。ですが、その音が鳴る30分前に日の出のシミュレーションが始まるんですね。最初は薄暗くて、最後は200ルクス全開になります(あんまり眩しくないベッドサイドランプぐらいの明るさ)。目ざましの音が鳴る頃には部屋はすっかり明るくなってるんですね、週末寝坊して昼過ぎに目覚めた時みたいに。で、この「週末寝坊して昼過ぎに目覚めた時みたい」な明るさがやっぱり寝起きには一番効果的なんです(たぶん)。
初めての夜はiデバイス以外のもの信用していいのかなって気分的に馴染めなくて、バックアップ用にフィリップの光目覚まし時計が鳴った数分後に鳴るようにiPhoneアラームもセットして寝ました。
ところがなんと起床時間になったら、音が鳴る前に起きてしまったんです。音はまったく必要なくて、気がついたら…起きてました。外はまだ暗いのに部屋の中だけ明るくて、それで、まぶたがゆっくり開いてしまったんです。起きてしばらくは横になったまま「ワ~オ」でした。いやだって、こんなこと後にも先にも初めてだったんで。もうビックリ。
使い始めて2、3ヶ月経ちますが、未だに「ワ~オ」の連続です。まあ、鳴るまで寝ちゃうこともあるけど、鳴る頃にはもう起きる準備万端(たまにウダウダすることもあるけど)。iPhoneのスヌーズ機能ももう使ってません、必要ないんです。…と書いてる自分が未だに信じられない気分(今もiPhoneアラームはセットしてますが、それは単にある日あるとき急に元に戻るのが心配だからであって、まだ今のところ頼ったことは一度もありません)。
見た目は世界一クールってほどでもないけど、この控え目なミルキーホワイトの丸いかたちに今は愛着すら感じます。ガジェットひとつで生き方が変わることってあるんですねー。
唯一の難点は、明るさ控え目なので、暗いところで使わないと効果は今ひとつで昼寝には不向きなこと。でも私の心の中にあった泥みたいに眠い暗闇はもう日干しができてしまった感じです。
[Philips]
Jordan Kushins(原文1、2/satomi)