Bose sleepbudsハンズオン:貴族のためのスーパーリッチな耳栓

Bose sleepbudsハンズオン:貴族のためのスーパーリッチな耳栓

眠れないなら、Boseを買えばいいじゃない。

Bose(ボーズ)が手がけた安眠アイテム「Bose noise-masking sleepbuds」が9月6日(木)、いよいよ日本でも発売されました。

これは、睡眠時に周りの騒音を減らし、心地よい音が流れて快適な睡眠をサポートしてくれる左右独立型イヤホンです。

Bose sleepbudsは2017年11月にクラウドファンディングサービスのIndiegogoで発表され、スタートからわずか6日間で完売するほど人気&話題に。アメリカでは2018年6月から正式発売されましたが、ついに日本上陸ということで、どんなものかさっそく試してきました。

ノイキャンではなく、ノイズマスキング

イヤホンといってもこれ、音楽やポッドキャストが聴けるものではありません。耳に流れるのはプリセットの癒しサウンド10種類。イヤホンというより高性能な「耳栓」といったほうが、しっくりきます。

今回は「いびき」「にぎやかな人々の声」「車」と、3種類の擬似的なノイズが交互に流れる環境でsleepbudsを体験しました。Boseはノイズキャンセリング技術を駆使した製品をたくさん出していますが、今回の技術は「ノイズマスキング」。この技術は、就寝時に気になる騒音を消し、快眠に導くことに特化しています。

Bose sleepbudsハンズオン:貴族のためのスーパーリッチな耳栓

癒しの音に包まれる優雅さ

sleepbudsを耳につけてみると、周囲の音がもわーんとして、まるで遠くで音が鳴っているように感じました。完全な無音ではないのですが、ただ装着しただけでここまで耳にフタできることにびっくり。真っ暗な部屋なら、この状態でもぐっすり眠れるんじゃなかろうか。

さらに、癒しのヒーリングサウンドが流れると、周りの雑音は完全にシャットアウトされます。聞こえてくるのは、爽やかなせせらぎや、木の葉が落ちるあたたかい音だけ。目をつぶるとその情景が頭に広がっていくような…。これらの音、寝る前だけじゃなくてリラックスしたり瞑想したいときにも良さそう。

ただ、ヒーリング音が鳴っていても、枕と頭がこすれるときの摩擦音はどうしても消えませんでした。これは頭蓋骨でも外さない限り打ち消すのは無理だと思うので、ノーカウントですかね?

小さいけど極上のつけ心地

sleepbudsは、ボディの小ささも特徴のひとつです。本体は人差し指の先に載っちゃうほど。そして何といっても、軽い。1.4gずつしかないsleepbudsを手に取った感じは、イヤホンというよりピアスみたいでした。小ささ、軽さはどちらも「長時間つけても大丈夫な設計」を目指した賜物です。毎晩7〜8時間程度の睡眠のあいだ、つけっぱなしにするアイテムなので、フィット感の良さは必要不可欠ってことですね。

耳に装着するときは、シリコン製の「StayHear+Sleepチップ」をつけるのですが、それでもカナル式イヤホンより一回り小さいです。思わず「なくしそう」と心配になったんですが、これを防ぐ工夫も。ボディのカラバリはホワイト1色ですが、もし夜に外れてしまっても暗闇に溶け込まないようにするためなんだそうです。

なんといっても、StayHear+Sleepチップは極上の柔らかさでした。だからといって薄かったり破れやすそうでもなく、しっかり厚いです。手触りはしっとりとしていて、耳の中でも当たったり違和感はありません。眠っている間に外れちゃうんじゃないかと、試しに寝返りを打ちまくってみたんですが、全然ズレたりしませんでした。枕と耳の間でこすれて痛くなることもありません。

チップはS、M、Lの3サイズが用意されています。自分にフィットしたサイズを使うのは、効果を得るのにとても大事なんだそう。カナル式イヤホンならいつも最小サイズを使っている私ですが、今回はMを着用しました。

microUSBポート付きのケースは、sleepbudsの充電器にもなっています。朝目覚めて外したとき、ケースにさえしまえば、次に寝るときまでに充電も完了する楽チンさ。バッテリーも心配ご無用で、最大16時間の使用が可能です。

音量調節やアラーム(これ大事)設定、ヒーリングサウンドの選択などはスマホアプリから行ないます。好みのサウンドと音量、鳴り止むタイミングまで自分に合ったカスタムが見つかれば、睡眠ライフが一気に向上する予感しかしません。癒しサウンドのバリエーションは今後も増えていくそうです。

睡眠に悩むリッチな人におすすめしたい

間違いのないよう、もう一度いっておきますが、sleepbudsは音楽を聞いたりYouTubeの音声を流す機能は備えていません。Boseが「快適に眠ること」を徹底的に突きつめた結果、生まれたアイテムなのです。気になるお値段は、3万円(税抜)。んー、少し背伸びしないといけない価格ですが、睡眠に悩みの尽きないリッチな方にとっては、良き相棒となること間違いなしです。