Android 8.0とは
2017年8月にリリースされたAndroidの最新OS・Android 8.0。ここ最近、アップデートに対応したスマートフォンが増えたことで、ようやく普及してきた感があります。
最近のAndroidはアップデートで目立つ機能が多く追加されることはありませんが、じっくり使い込んでみると使い勝手のよい新機能が搭載されていることがわかります。本記事では、そんなAndroid 8.0について徹底チェックしていきます。
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Android8.0の新機能・おすすめ機能を紹介する前に、まずは性能面のアップデート内容を簡単におさらいしていきましょう。主なアップデート内容は以下の通りとなります。
■主なアップデート内容(性能面)■・バッテリー消費の改善・パフォーマンスアップ・OSの起動時間の短縮(最大2倍)・アダプティブアイコン(適応型アイコン)をサポート・Wi-Fi Awareのサポート
Androidスマートフォンユーザーにとって特にうれしいのが、「バッテリー消費の改善」と「OS起動時間の短縮」の2つではないでしょうか?
「バッテリー消費の改善」は、バックグラウンド(画面上に表示されていないアプリ)の動作をより厳しく制限するもの。具体的には、アプリを数分後に停止する、現在位置の取得情報を制限するなどして、バッテリー持ちを改善しています。
「OS起動時間の短縮」はそのまま、Android8.0ではOSの起動速度が高速化したものです。実際にAndroid8.0を使っている筆者も先代OSよりも起動速度が速くなったと感じており、待ち時間にイライラする頻度も減った気がします。
Android 8.0の新機能
ここからはAndroid 8.0に新搭載された3つの機能を紹介していきます。
Android 8.0では、ホーム画面のアプリアイコンを長押しすることで、ショートカットメニューを表示し、アプリ内の機能に素早くアクセスでます。今回は、動画アプリ「YouTube」、SNSアプリ「LINE」、ブラウザアプリ「Chrome」の3つのアプリのショートカットメニューをチェックしてみました。
■YouTube「急上昇」「登録チャンネル」「検索」の3つのショートカットメニューが表示されます。
■LINE「通知の一時停止」「QRコードリーダー」「コード決済」「新規トーク」の4つのショートカットメニューが表示されます。
■Chrome「シークレットタブ」「新しいタブ」の2つのショートカットメニューが表示されます。
Android 8.0は指紋センサーをなぞってさまざまな操作を行う指紋ジェスチャーに対応。指紋センサーをなぞることで、写真/ビデオを撮影、電話に出る、アラームを停止、通知パネルを表示、写真を閲覧するといった操作が可能です(※HUAWEI P20 liteの場合)。
これまでは一部メーカーが独自に指紋ジェスチャー機能を搭載していましたが、これをOS標準の機能として利用できるようになったのはうれしいポイントと言えるのではないでしょうか。
Android 8.0では、通知にチャンネルという新機能が追加され、アプリ単体で通知のオン・オフ設定が可能になりました。通知が必要なアプリと不要なアプリ、それぞれに通知設定を割り当てられるのが便利です。
さらに、通知が来た時にアプリアイコンの右上に表示される通知ドットにも対応しているため、通知の見逃しを防げます。
Android 8.0のおすすめ機能
ここからはAndroidスマートフォンである筆者が、使っていて便利だと感じたAndroid8.0のおすすめ機能を紹介していきます。
ピクチャー・イン・ピクチャーとは、1つのディスプレイの端に小さな小窓を表示させ、複数の画面を同時に表示させる機能です。
Android 8.0の場合は、対応アプリを起動中にタスクボタンを押すと、画面が小さくなって右下に表示されます。ChromeでWebブラウジングをしながらGoogleマップのナビ画面を表示する、メールを確認しながらYouTube動画を視聴するといったことが可能です。
Android 8.0では、ストレージのインターフェイスが刷新されています。先代OSまでは、ストレージの利用のみ確認できましたが、Android 8.0では使用率がひとめでわかるようになりました。また、アプリの項目も追加されているため、管理のしやすさがアップしています。
さらに注目したいのが、「ストレージクリーナー」というストレージのリフレッシュ機能が追加されたことです。ボタンをタップすると、ストレージ内の不要と思われるデータが一覧表示されます。その後は、ページ上部のクリーンアップ」をタップすれば完了です。
Android 8.0では、テキストの選択機能も改善されています。なかでも注目したいのが、ダブルタップするだけで住所や電話番号などのテキストを選択できることです。
従来は、テキストを指でなぞって選択していたため、選択範囲をうまく調整できないことがありましたが、これならその心配はありません。ちなみに、電話番号の選択についてはテキストをダブルタップ・長押しすると「ダイヤル」ボタンがポップアップし、これをタップすれば電話がかかります。なお、同じ方法で住所を地図アプリで調べることも可能です。
Android 8.0を使いこなそう
ここまでAndroidの最新OS・Android 8.0について徹底解説してきました。Android 8.0はバッテリー性能やパフォーマンス、OS起動速度の向上といった性能面だけでなく、機能面もしっかりと進化しています。
機能面では、「アプリ長押しでショートカットメニューを表示」「通知にチャンネルとドット機能を追加」「指紋ジェスチャーをサポート」などの搭載がトピック。また、「画面を分割するピクチャー・イン・ピクチャー」「使いやすくなったテキストの選択機能」「管理しやすくなったストレージ容量」なども非常に便利なものでした。
Androidスマートフォンユーザーなら、新たに搭載された機能を使わない手はありません。本記事を参考に、Android 8.0を使いこなしてください。