仕事柄、一旦家を出ると全ての用事が済む遅い時間になるまで帰ることができず、取材先もしくはカフェなどでPCを広げることになる。愛用のSurface Bookはバッテリー保ちが良いため、電源確保のために腐心することはほとんどないのだが、問題はデータ通信だ。
デニーズなどで使える7SPOTは非常に便利なのだが、どこにでもあるわけではないし、食事をするわけでもないのに入るのはためらわれる。そんなときこそモバイルルーター! と言いたいところだが、SoftBankのウルトラギガモンスター(50GBの高速データ通信)を契約したときに、解約してしまった。
「だったら別に、テザリングすればいいのでは?」と思われるだろう。ところがこれが想像以上に遅くて使えなかったのだ。あるとき、某カフェでファイルをアップロード作業をしていたら、終了までに4時間と表示され、あわててキャンセルした。キャンセル前にアップロード速度を見てみたところ、180kbps程度しか出ていなかったのだ。もちろん不安定なので、ときどき1.2Mbpsなどという数字が出ることもあったが、ガクッと落ちて50kbpsになることも。
コレでは埒が明かない、と諦めた経験があるのだ(結局、デニーズに行った)。
そんなわけで、アップロード作業にSoftBankで契約しているiPhone Xを使うことはほとんどなく、HUAWEI P20 liteを利用するように。そう、あの格安で購入し、格安で運用しているアレだ。
キャンペーン中に購入したこともあり、月ごとに使える高速データ通信の量は6GB。万が一、アップロードデータの量が多すぎて、3GB制限に引っかかってしまったとしても、メイン端末ではないので、痛くも痒くもない。
案外速かった。ごめんなさいというわけで、6時間ほど外で作業をする必要があったときに、P20 liteだけでSurface Bookのテザリングをすることにしてみた。実を言うと、「格安SIMだから、ドコモ回線といえども期待できないよね」と思っていたのだが、申し分けありませんでした。その考え、改めます。
メモ書きのGoogleドキュメントやEvernoteでは速度の違いをあまり感じることはないのだが、写真を含む圧縮ファイルのアップロードを、予想以上に早く終えられたのだ。
だいたい、食事に手を付ける前にアップロードできるところまで準備しておいて、あとは食べながら、アップロードが終わるのを待つ、というのが定番の作業で、SoftBank回線では食べ終わってもまだ完了していない、ということが多々あったのだが、BIC SIMではそんなことはなかった。
気になって、帰宅後に回線速度を調べてみた。Googleのスピードテストを3回、OOKLAで4回、ソフトバンク回線とBIC SIMでそれぞれ7回ずつ行ったのだが、その結果を平均したのががこちら。
SoftBank回線は、下りで爆速になることもあるが、なぜか上りは平常運転BIC SIMでは、上りが速いことが多い。PINGは遅いけど回線 | 下り | 上り |
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SoftBank | 10.53 | 2.2 |
BIC SIM | 4.59 | 8.03 |
SoftBank回線の下りは確かに速い。速いけど、上りがやっぱりキツイ。それに比べ、BIC SIMでは上りが速い。下りはYouTubeを高画質で視聴できるかできないか程度のスピードだろう。
外で作業するときは、動画をのほほんと見るよりファイルのアップロードをすることのほうが多いため、筆者の中でBIC SIMの重要度が一気に高まった(もう契約しているけど)。
おまけにP20 liteは、ずっとテザリングをしていてもあまりバッテリーが減らない。ところどころ移動をはさみながら6時間テザリングしっぱなしでも、残り55%。半分以上残っていたのだ。これがiPhoneなら20%程度にまで減っているところだろう。
iPhone Xでテザリングしていると、家までバッテリーが保つか不安なのだが、HUAWEI P20 liteでは気にする必要が全くなかった家のSoftBank光回線は無敵なのだが軽い気持ちで買ってしまったP20 lite。意外と使いみちがあるなぁ、としみじみ感慨にふけるのであった。
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