ソニーモバイル、Xperiaシリーズ初の有機ELスマホ「Xperia XZ3」

ソニーモバイル、Xperiaシリーズ初の有機ELスマホ「Xperia XZ3」

ソニーモバイルは、ドイツで8月31日から開催される「IFA2018」開催前日となる8月30日(現地時間)に記者会見を開催し、スマートフォン新モデル「Xperia XZ3」を発表した。発売時期や価格は未定だが、日本を含むワールドワイドでの発売を予定している。

Xperia初の有機ELディスプレイ搭載スマホ

Xperia XZ3では、Xperiaシリーズとして初となる有機ELディスプレイを採用。ディスプレイのサイズは6型で、表示解像度は1,440×2,880ドット、アスペクト比は18:9と、現在主流となっている縦長のディスプレイを搭載する。

合わせて2017年に発売された有機EL採用テレビ「ブラビア」で培った高画質化技術を採用することで視覚体験を強化。内蔵スピーカーも大型化され、従来よりも音量を20%増量した。有機ELブラビアとぼぼ同様の映像美と迫力のサウンドによって、圧倒的な没入体験を実現するとしている。

ディスプレイ左右側面は、極限までベゼル幅が狭められるとともに、本体デザインに合わせて側面付近がカーブしている。ディスプレイ上部のノッチはなく、上下には側面よりもやや幅の広いベゼルが残されている。サイズは73×158×9.9mm、重量は約193g。

ソニーモバイル、Xperiaシリーズ初の有機ELスマホ「Xperia XZ3」

3D曲面ガラスで光をイメージ

本体のデザインは、従来モデルの「Flow of Light」を継承するとともに、内包する光をイメージした「Inclusion of light」というコンセプトを採用。背面だけでなく前面にも3D曲面ガラスを採用し、塗装面では色の層や高輝度層を重ねることで印象深い輝きを実現。ボディカラーはブラック、ホワイトシルバー、フォレストグリーン、ボルドーレッドの4色を用意する。

ガラスにはCorning製強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用しており、傷がつきにくく強度も高められている。また、側面には最薄部3mmのアルミフレームを採用。

新機能「サイドセンス」

Xperia XZ3で新たに搭載される機能もいくつかある。「サイドセンス」という機能は、本体側面付近をダブルタップすることで、操作しやすい位置にアプリアイコンなどを表示する機能。AIを駆使することによって、ダブルタップした場所から指の届きやすい範囲にアプリアイコンを表示する。また、アプリの使用時間や使用場所、過去7日間の使用頻度など普段のアプリの使い方を予測エンジンが解析し、次にユーザーが使いたいと予測したアプリのアイコンを8種類並べて表示する。これによって、大画面でも優れた扱いやすさを実現するとしている。

また、ディスプレイに有機ELを採用したことを受けて、スリープ時にもディスプレイに時刻や通知などを常に表示する、Always on Display機能も搭載。そしてXZ3のAlways on Display機能では、あらかじめ用意されているステッカーや任意の画像を選択して表示させることも可能だ。

本体を構えただけでカメラが起動

カメラ性能は、リアカメラは従来モデルと同じ1,920万画素、1/2.3型の裏面照射積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用する。リアカメラのモジュールや機能面も従来と同じだが、スリープ状態から写真を撮影するように本体を構えるだけでカメラ機能が起動する「スマートカメラ起動」という機能が搭載され、より撮影が便利になっている。

フロントカメラには、1,300万画素、1/3型裏面照射型CMOSセンサーを新たに採用。F値1.9、画角90度のレンズで明るく広範囲に撮影できる。さらに背景ボケや美肌処理、肌の明るさなどを調整する「ポートレートセルフィーモード」も新たに搭載された。

この他には、カメラで人物などの3Dモデルを作成できる「3Dクリエイター」機能で、作成した3Dモデルの表情を変化させて楽しめるようになった。

OSはAndroid 9.0。NFCや防水・防塵も対応

SoCはSnapdragon 845を採用し、メモリは4GB、内蔵ストレージは64GB。外部ストレージは最大512GBのmicroSDに対応。対応SIMはNano SIMで、シングルSIMモデルとデュアルSIMモデルが用意される。

生体認証は、指紋認証センサーを、XZ2同様にリアカメラ下部に搭載。内蔵バッテリー容量は3,300mAh。コネクタはUSB 3.1 Type-Cし、Qi準拠のワイヤレス充電機能もサポートする。防水防塵機能にももちろん対応だ。OSはAndroid 9.0を採用する。