純粋に「カメラ機能」だけを見てみると、ファーウェイ「P30 Pro」はどんな人に買いなのか?

純粋に「カメラ機能」だけを見てみると、ファーウェイ「P30 Pro」はどんな人に買いなのか?

米グーグルがファーウェイとの一部ビジネスを停止したと報じられ、さらにドコモやKDDI、ソフトバンクのキャリアからの発売も延期になるなど、何かと世間を賑わせているファーウェイジャパンの発表会に行ってきました。駆けつけた報道陣も多く、厳かな雰囲気のなか今回の発表会はスタート。

今回発表されたのは、現在発売中の「HUAWEI P20」シリーズの後継モデル。ハイエンド市場向けの新型スマートフォン「HUAWEI P30 Pro」と「HUAWEI P30」。そして、エントリー市場向けスマートフォン「HUAWEI P30 lite」でした。本記事では、スマホとしての新機能よりも、とにかく長い時間をかけてプレゼンしていたカメラ機能についてもクローズアップします。

純粋に「カメラ機能」だけを見てみると、ファーウェイ「P30 Pro」はどんな人に買いなのか?

P30 Proは3機種の中で最もハイスペックなモデル。防水機能や、ディスプレイ左右がカーブしたエッジスクリーン、ワイヤレス充電とワイヤレスリバースチャージ機能など、P30にはない最新機能が搭載されています。アウトカメラには4000万画素 1/1.7型(RYYB配列)センサーを採用。RYYB配列とは、一般的なセンサー(RGGBのベイヤー配列)に比べて40%の感度向上を実現したカラーセンサーの配列です。さらに「ToFカメラ」も追加し、被写界深度測定を行い、背景をボカした立体的な撮影が可能です。広角、超広角、光学ズーム、ToFを装着したクアッド(4つ)カメラ搭載のスマートフォンになっています。また、バッテリーの寿命もグレードアップし、P20 Proに比べて27%向上。

対してP30はハイレベルなスタンダードモデルです。上位機種のP30 Proと同じ、ディスプレイ内蔵型の指紋認証センサーや有機ELディスプレイなどが搭載されています。カメラもP30 Proと同じで、4000万画素 1/1.7型(RYYB配列)のセンサーが採用されたライカブランド。しかし、ToFカメラレンズがないのでP30 Proよりはカメラ機能のスペックが控えめ。価格はP30 Proよりも5000円ほどリーズナブルとなっています。

P30 liteは6.15インチディスプレイ、べゼルもかなり薄くなり、P20 liteから進化しています。また、ファーウェイのliteシリーズでは初となるトリプルカメラを採用。3万円半ばという価格で、このカメラを搭載しているのも大きなアドバンテージです。120度のウルトラワイド撮影が可能で、広い画角を捉えた写真が撮れます。

P30 Proを使ったカメラの作例紹介では、iPhone XS Max、Galaxy S10+を比較した写真が何枚も説明されました。暗いシーンでのカメラ性能の高さ、ズームやズーム+暗闇、動画撮影も強化されています。

個人的にスマホのカメラにはズームや背景のボケ感などのスペックに不満点はありましたが、今回の発表会を終えてファーウェイのP30 Proはそんな不満点を解消する革命児だと感じました。遠距離や夜景、どのようなシチュエーションでも美麗、そして立体感のある写真。さらに動画も鮮明に撮影可能。現状、世界最高峰のカメラスマートフォンと呼べる、これらはコンパクトデジタルカメラと遜色のない満足度と言えます。しかし、グーグルからのビジネス供給停止を受け、このP30 Proなど日本の各キャリアからの発売も延期になったので、日本でいつ発売になるのかとにかく気になります。スマホとコンデジの2台、持ち歩くのにストレスを感じていた人には、突出したカメラ性能を持つP30 Proは買いだと思います。