ベゼルから全画面まで:ノッチ進化の歴史

ベゼルから全画面まで:ノッチ進化の歴史

最近のスマートフォンといえば、ノッチ。ノッチノッチノッチ。ノッチが大きい、形がバスタブみたい、2つある、次は穴が開くらしいと、ノッチは外観デザインに大きく影響する存在です。新しいスマートフォンがでれば、語らずにはいられません。

しかし、残念ながらノッチが好きという人はほぼいないと思われ、どうやってその存在を目立たなく、またはちょっとしたトリックでないように見せるかが話題になるもの。

でも、そもそもノッチっていつからこんなに騒がれるようになったっけ? ノッチの進化を見てみましょ!

最初にノッチが登場したのは、2017年、Essentialの端末。その後Appleがノッチ採用してからは、ほぼすべてのスマートフォンメーカーがノッチありで業界右ならえ。

(ギズモード・ジャパン編集部:Sam Rutherford記者、Galaxy S8のこと忘れてない...?)

iPhone 8

iPhone 8、まだベゼルが大きかった時代から始めましょう。上部と下部ががっつりブラックアウト。上にはカメラ、下にはホームボタン。Xperia XZ2 PremiumもPixel 2もこんなデザイン。端末サイズの割にスクリーンは小さい。これ、なんとかならないの? ベゼル薄くできんの? この思いがノッチの根底。

ベゼルから全画面まで:ノッチ進化の歴史

Google Pixel 2 XL AKA

もっとも単純なアイディアで、できることやってみたのがGoogle Pixel 2 XL。とりあえず上下のブラックアウトをできるだけ減らし、サイドもでやれるとこまで画面広げてみた系。ハードデザインよりも、ソフトに重きをおくGoogleらしいシンプルなステップ。

Galaxy S9

ノッチの流れに乗らなかった唯一の大手スマホメーカーといえばSamsung。Galaxy S9は、フロントカメラ、アンビエントライトセンサ、デュアル虹彩センサ、近接センサ、LEDインジケータにスピーカーまで、上部7ミリの幅に収めた秀逸デザイン。下部は、特に機能性はないものの全体のバランス調整として。ただ、ここまでできたなら、やっぱりもっとベゼルを薄くしてほしいって思っちゃうのがユーザーというもの。

Xiaomi Mi Mix 2

3辺ベゼルなしのXiaomi。実は、2014年というノッチ問題すらなかった時に、シャープがAquos Crystalでやってたのです。ただ、Xiaomiはこれをより洗練させました。圧電スピーカーというトリックで通話イヤホンを消すという手法は見事。ただ、フロントカメラを使う場合、端末を逆さまに持ち返るという難点あり。

iPhone X/XS

iPhone Xで初めて搭載された顔認証システムFace ID。これが、でかすぎる!とユーザーから総攻撃を受けてしまうiPhoneのノッチの理由。Appleはでかいノッチと長い付き合いになりそうだなぁと思ってしまう理由でもあります。

Google Pixel 3XL

2018年後半、ノッチノッチ言いまくってきたから、その存在にはもう慣れた(諦めた)でしょ?と言わんばかりのノッチがついたPixel 3 XL。これ、バスタブと揶揄されています。お風呂は広々はいりたい? いくらなんでも、ここまでデカいノッチにする必要あるのかってほど堂々としたノッチです。

Huawei P20

堂々とノッチを設けたApple&Googleと異なり、他社はなるべく小さくする努力に。Huawei P20 Proしかり、Asus Zenfone 5しかり、LG G7しかり。スクリーンをできるだけ大きく、ノッチはできるだけ小さく(無くす)という努力は、もうこれが限界なのかなというところ。

Essential Phone PH-1

1週回って帰ってきました、ノッチを始めた存在Essentialに。とっても事務的、効率的、シンプル。フロントカメラの場所が必要、ここ。それ以上でもそれ以下でもない。

Vivo V11/Oppo R17

PH-1から約1年、Essentialのシンプルノッチがちょっとだけ変わってこう。Vivo V11とOppo R17は、ちょーっとだけノッチの形を変えてきました。ティアドロップタイプです。

Oppo Find X/ Vivo New S

ノッチがない夢の端末。端末全面がディスプレイ。ノッチなし。カメラは後部のスライドパーツに仕込まれているというトリック。ただ、まだアジア展開しかしていないので、スマホ本国のアメリカでは現実ではなくこれは夢。

ここから先のノッチの進化・ノッチをなくす進化は、各社のアイディアしだい。ノッチのおかげで、スマホ業界は、今、面白いことになっています。