『僕らは奇跡でできている』イベント裏側を取材。Shiggy Jr.に密着

『僕らは奇跡でできている』イベント裏側を取材。Shiggy Jr.に密着

そして、このドラマのオープニング曲に抜擢されたのが、Shiggy Jr.。そのことが発表されたときは、正直、彼らの知名度などを考えると少し驚きだったのだが、ドラマを見ていくうちに、Shiggy Jr.がこのドラマにとっては必然であったことに気づいていった。

『僕らは奇跡でできている』オープニング曲

 『僕らは奇跡でできている』イベント裏側を取材。Shiggy Jr.に密着

Shiggy Jr.は、派手で華やかな世界を表現して支持を集めてきたグループでは決してなく、身近にある喜びや目の前の楽しさをすくい上げて歌いながら、カメのようにコツコツと不器用なままで地道に歩んできた4人だ。2年前のインタビューでの、森夏彦(Ba)の発言を思い出すーー「(Shiggy Jr.は)一見オシャレっぽく見えるけど、実はすげえ泥臭いっていう。(中略)それでいいと思うんです。気取らなくていい」(CINRAインタビュー記事「Shiggy Jr.が語る、メジャーならではの悩みを経て覚悟を決めた今」より)。

インディーズ時代に彼らが注目を集めるきっかけとなった“Saturday night to Sunday morning”のミュージックビデオは、折り紙などの素朴なもので飾り付けした家のなかでとっても楽しそうにはしゃいでいる内容で、その表現からShiggy Jr.はスタートしているし、池田智子(Vo)は「自分が落ち着ける大事な空間があって、ほっとできる時間があって、しかも大事な人がいて、というのが私にとっての最高のオフ」と発言(KKBOXインタビュー記事「Shiggy Jr.にとっての「至福なオフ」 ー 休みの日になに聴いてる?」より)していたり、「好きな食べ物は白米」と公言するなど、素朴な喜びを自分にとっての色鮮やかな喜びとして愛でることができる人だ。さらに言えば、上記に挙げた第3話の台詞と同じような歌詞が、“Beautiful Life”という曲で書かれていたりもする。

そんなShiggy Jr.とドラマ『僕らは奇跡でできている』の掛け合わせの深さを、イベント当日の本番、舞台裏、記者会見などでの4人の姿と、高橋一生やSUPER BEAVERたちとの共演シーンをレポートしながら伝えていく。