台湾で5月下旬に発売されたソニーモバイルの大型SIMフリースマートフォン「Xperia XA1 Ultra」を早速入手したのでレビューしていきます。
基本スペックは十分高画質・高音質化機能などで「XZ」シリーズと差別化
Xperia XA1 Ultraは「Xperia XA Ultra」の後継モデルにあたり、6型の大画面ながらも両サイドのベゼルが狭く、持ちやすいボーダーレスデザインを採用しているのが大きな特長です。同梱物は平型イヤホン、USB Type-Cケーブル、急速充電対応ACアダプターの3つです。
今回購入したモデルは「Xperia XA1 Ultra G3326」です。Android 7.0を搭載し、ディスプレーサイズは6型フルHD解像度(1080×1920ドット)、SoCはMediaTek製のHelio P20、メモリーは4GB、ストレージは64GBという構成です。
背面カメラは「Xperia XZ」と同等のセンサーを搭載した2300万画素のカメラ、正面カメラはフラッシュライト付の1600万画素。nano SIM×2スロットのDSDSに対応。ネットワーク周りでは、Bluetooth 4.2、Wi-Fi (IEEE802.11a/b/g/n/ac)、NFC、FDD-LTE(B1/3/5/7/8/28)、TDD-LTE(B38〜41)で指紋認証センサーは搭載されていません。
ハイエンド向けに搭載されている「トリルミナスディスプレイ for mobile」や「X-Reality for mobile」など高画質化をはかる機能や、圧縮された音楽をハイレゾオーディオ相当にアップグレードする「DSEE HX」は搭載されていません。
「ClearAudio+」やサウンドエフェクト、ダイナミックノーマライザー、aptXは利用可能です。いくらミドルレンジモデルとはいえ、高画質化をはかるような技術をもう少し載せてほしかったところです。
バッテリーの寿命を延ばす「Qnova Adaptive Charging」が本機種にも搭載されています。効果のほどは実際に2年経たないと分からないので、ここでは特にコメントしません。MediaTek独自の高速充電技術「Pump Express」が本機種でも利用できます。
両サイドのベゼルがほぼないが、操作性にはやや難アリ
外観は樹脂のような素材で特別背面がアルミニウムというわけでもなく、高級感のある仕上がりではありません。
初代モデルのデザインは丸みが帯びていましたが、Xperia XA1 Ultraはそのような丸みが抑えられています。丸みが抑えられたからといって持ちにくい要因には決してなっておらず、6型スマホとしては両サイドのベゼルが狭いおかげもあり、片手でもホールドできるようになっています。
ただ、片手だけで快適な操作を求めてしまうと難しいところがあります。片手操作モードも用意されていますが、筆者は大画面の利点が損なわれてしまうため利用していません。
片手操作も可能
ベゼルが細いことが正義というわけでもなく、本体をホールドした際に親指の付け根部分がディスプレーにあたってしまい誤タップしてしまうことが多々ありました。このあたりはうまく調整していただきたいところです。
いくらベゼルが狭くてもやっぱり大画面であることにかわりはなく、指1本で落下防止やスタンド機能となるリングの形をしたアクセサリーを装着しています。
ガラス面はだいぶゆるやかな2.5D加工が施されており、触り心地は良いものの全面を保護できるようなガラスフィルムがなかなか見つけにくかったり、全面を覆うことができない中途半端なタイプだったりと、Xperiaに限らず最近スマートフォンではこういった悩みがついてまわります。Xperia XA1 Ultraも例外ではありません。
国内でもSIMフリースマートフォンに多く見かけるSIMを2枚同時に通信できるDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。Xperia XA1 Ultraは珍しい仕様となっており、micro SDがSIMスロットと別に用意されているおかげでDSDS+micro SDの組み合わせを可能にしています。
インターフェースにも変化がみられ、USB Type-Cへと変更が加えられています。USB Type-Cは表裏関係なく挿せるため非常に便利です。最近の製品はUSB Type-Cを採用しているため、この変化は当然とも言えるでしょう。
イヤホンジャックは上部に配置されており、ストラップホールや指紋認証センサーはありません。また、防水防塵性能はないため、お風呂で動画を閲覧したり、水回りで使うのは避けたほうが賢明です。