ここ数年のレトロゲーム復刻ブームで、数十年前のゲームが多数搭載された「ミニゲーム機」がいくつも登場している。デザインこそ当時のまま小型化されたものだが、電源はモバイルバッテリーでも動くUSBの5V、映像出力はHDMIを採用しており、今風にリメイクされているのが大きな違いだ。
ここで悩ましいのが、ちょうどいいディスプレーがないという点。もちろん、テレビやPC用の液晶ディスプレーを使えばいいだけの話だが、これらの多くはAC 100Vのコンセントが必要だ。せっかく小さくて持ち歩けるミニゲーム機なのに、ディスプレーのために遊ぶ場所が限られてしまうのは残念としかいいようがない。
そこでオススメなのが、モバイルディスプレーを使う方法だ。軽くて小型の「On-Lap 1306H」なら、ミニゲーム機と一緒に持ち歩けるほか、モバイルバッテリーでも動作するという、まさに探していた理想そのものといえる。
マイクロHDMI入力とUSB Type-Cの2つの入力を備えたモバイルディスプレー
「On-Lap 1306H」についてもう少し詳しく見ていこう。これは、170度と視野角の広いフルHD(1920×1080ドット)液晶を採用したモバイルディスプレー。サイズは13.3インチと主流のモバイルノートに合わせてあるため、ノートPCと組み合わせたデュアルディスプレー表示に適した製品だ。
Amazonでの価格は3万4800円とやや高めだが、約7ミリと薄型で、USB Type-C接続1本での出力もきちんと行なえ、40~80度の間を無段階で調節できる利便性の高い保護カバースタンド付きという点は魅力だ。
最大の特長は、その薄さと軽さ。カバー装着時でも15.4mmしかなく、カバンを選ばず入れられるほか、重量はディスプレー単体なら670g、カバー込みでも935gと軽いので、ちょっとした出張などで持ち出すのも苦にならない。
画面をしっかり守ってくれるカバーを付けてある状態でも、これがディスプレーとは思えないほど薄くて軽い。
このカバー、移動時は液晶面を守ってくれるものだが、ディスプレーの背面に装着することでスタンドとなる。ディスプレーとして利用するときもしっかりと役立ってくれるのがありがたい。
ディスプレーとして使う場合は、カバーから外す。そのまま本体を裏返し、同じようにカバーに装着。
カバーの背面には無段階で調整できるスタンドを装備。好みの角度でディスプレーが使えるのがうれしい。
肝心のディスプレーとしての機能だが、まず入力はマイクロHDMIとUSB Type-Cの2系統に対応。とくにUSB Type-C接続時は電源がいらず、バスパワーで動作するのがメリット。PCとならケーブル1本で接続できるのが便利だ。
また、DP Altモード対応のスマートフォンであれば、USB Type-Cに接続して画面を出力することができる。DP Altモード対応はSamSungのGalaxy S8以降またはHUAWEIのMate P20やMate 10、最新のMate P30など。
なおマイクロHDMIで接続する場合の電源は、USB Type-Cからの入力となる。もちろん5Vで動作するので、付属のUSB AC、もしくはモバイルバッテリーなどで利用できる。
入力はマイクロHDMIとUSB Type-Cの2系統。設定でオート切り替えにしておけば、接続したほうの画面が映る。
逆側面は、電源や設定用のボタンを装備。一番下にあるのはヘッドホン端子で、ディスプレー本体にはスピーカーが内蔵されていないため、音を鳴らすならここにスピーカーを接続する。
主なスペック | |
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機種名 | On-Lap 1306H |
ディスプレーサイズ | 13.3型 |
ディスプレータイプ | TFT方式、グレア |
解像度 | 1920×1080ドット(最大60Hz) |
アスペクト比 | 16:9 |
コントラスト比 | 800:1 |
表示色 | 1670万色 |
視野角(上下/左右) | 170度/170度 |
輝度 | 300cd/m2 |
応答速度 | 12.5ms |
インターフェース | マイクロHDMI、USB Type-C、ヘッドフォン出力端子 |
電源 | USB Type-C |
サイズ | 幅325mm×奥行き15.4mm×高さ214mm(カバー含む) |
重量 | 670g(ディスプレーのみ)/925g(カバー含む) |
実売価格 | 税込3万4800円 |