2019年も7月に入り、夏の新モデルが続々と登場してきています。
しかし、例年よりも発売された機種が多いため、どの機種を買えば良いのかと悩んでいる方も多いでしょう。
今回は、新しく発売された「AQUOS R3」と「HUAWEI P30 Pro」を徹底比較します。
それぞれ全6項目からスペックを比較します。
どちらが「買い」なのかを明らかにしていきます!
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AQUOS R3とHUAWEI P30 Proを徹底比較!
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今回比較するAQUOS R3とHUAWEI P30 Proは、共に2019年夏モデルのハイスペックスマホです。
今回は、以下6つの項目から徹底比較していきます。
AQUOS R3とHUAWEI P30 Proの比較項目まずは、最も気になる価格の比較です。
本来はSIMフリー版の本体価格を比較したいところですが、AQUOS R3は2019年6月4日現在、SIMフリー版が販売されていません。
よって、ここではドコモでの本体価格を比較します。
項目 | AQUOS R3 | HUAWEIP30 Pro |
---|---|---|
価格(docomoでの本体価格) | 89,424円 | 89,424円 |
購入 | ドコモ公式ショップau公式ショップソフトバンク公式ショップ | ドコモ公式ショップ |
本体価格は同じですね。
よって、どちらが買いかを決めるには、純粋に性能を見ていくことになりそうです。
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両者の基本性能は表のとおりです。
項目 | AQUOSR3 | HUAWEIP30 Pro |
---|---|---|
SoC | Snapdragon855オクタコアプロセッサ2.8GHz×12.4GHz×31.7GHz×4 | HUAWEIKirin 980オクタコアプロセッサ2.6 GHz×21.92 GHz×21.8 GHz×4 |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 内部ストレージ:128GB外部ストレージ:microSDXC(最大 512GB) | 内部ストレージ:128GB外部ストレージ:microSDXC(最大 512GB) |
メモリとストレージの性能は両者とも同じですね。
よって、基本性能は自動的にSoCの性能比較となります。
両者のSoCを見てみると、共にオクタコアプロセッサを採用しており、動作周波数もそれほど変わりません。
基本的に、総合性能はSnapdragon855の方が優れていると言われています。
しかし、操作上でそれほど実感できないほど、差は小さいものです。
そのため、スマホを主に連絡ツールとして使っている場合、この部分はあまり気にしなくても良いでしょう。
ただし、アプリゲームの動作に関わるGPU性能は、Kirin980よりもSnapdragon855の方がずっと上です。
そのため、「スマホで快適にゲームがしたい」という方には、AQUOS R3をおすすめします。
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各スマホのディスプレイ機能は表のとおりです。
項目 | AQUOSR3 | HUAWEIP30 Pro |
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ディスプレイ | サイズ:約6.2インチ解像度:Quad HD+(3,120×1,440)Pro IGZOディスプレイ | サイズ:約6.5インチ解像度:Full HD+(2,340×1,080)有機ELディスプレイ |
まず解像度ですが、純粋に数値で見ればAQUOS R3の方が優れています。
しかし、スマホの解像度はフルHD(1,920×1,080)もあれば十分です。
それ以上の性能は、あまり考えなくてもいいでしょう。
なぜなら、6インチほどの画面を見ても、人間の認知能力では、フルHD以上の解像度の違いが区別できないからです。
30インチを超える画面でさえ、「何となく違いがわかる」というレベルですから、スマホの小さい画面ではなおさら区別できません。
よって、両者の解像度には、実質差がないと言っていいでしょう。
なお、画面サイズはHUAWEI P30 Proの方が若干大きいです。
両者の間で最も違うのがディスプレイの種類です。
AQUOS R3とHUWEI P30 Proのディスプレイの種類AQUOS R3のPro IGZOディスプレイは、本スマホのために作られた高性能IGZOディスプレイです。
10億色の表現力と2倍の明るさを持ち、液晶ディスプレイの中では最高峰の映像性能を持っています。
また、動画の滑らかさに関係するリフレッシュレートも120Hzと優秀。
HUWEI P30 Proは60Hzですから、AQUOS R3ではより滑らかな動画を楽しめますね。
ただし、Pro IGZOディスプレイには「液晶ディスプレイ」という弱点があります。
液晶と有機ELの違い
液晶ディスプレイは、液晶の裏からバックライトを当てて発光させることにより、色を表現しています。
液晶は自身で発光することができないため、どのような色であろうとバックライトが欠かせません。
しかし、この構造で困るのが「黒」の表現です。
「黒」は光がむしろ邪魔になる色ですが、液晶の構造上、どうしても「黒」を表現したい部分にも光が当たってしまいます。
そのため、液晶ではクッキリとした「黒」を表現できないのです。
一方、HUAWEI P30 Proに使われている有機ELディスプレイは、「黒」の表現も問題なくこなせます。
なぜなら、有機ELディスプレイは自身で発光できるからです。
「黒」くしたい部分は発光させなければいいだけ。
その結果、液晶ディスプレイよりも引き締まった「黒」を表現できるのです。
しっかりとした黒が表現できる分、そのほかの色も際立つので、全体的に非常に色鮮やかな映像に仕上がります。
これが、一般的に「液晶より有機ELの方が画面が綺麗」と言われるゆえんです。
AQUOS R3に搭載されたPro IGZOディスプレイは、表現色の豊富さや動画性能に優れています。
しかし、液晶の弱点である暗めの画面はやはり苦手です。
よって、全体的に映像な暗めな映画などをよく視聴する方には、HUWEI P30 Proの方が向いていると言えるでしょう。
AQUOS R3レビュー|止まらないPro IGZOの進化、表現力は10億色に次の章では、カメラ機能について比較していきます。
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各スマホのカメラ機能は下表のとおりです。
項目 | AQUOSR3 | HUAWEIP30 Pro |
---|---|---|
メインカメラ | 約1,220万画素(広角)+約2,010万画素(超広角)デュアルカメラシステム | 約4000万画素(広角)+約2000万画素(超広角)+約800万画素(望遠)+ToFカメラクアッドカメラシステム |
インカメラ | 約1,630万画素 | 約3,200万画素 |
結論から言うと、カメラの撮影性能はHUAWEI P30 Proが優れています。
決めては4つのレンズを持つクアッドカメラシステムに加え、光学5倍ズーム機能を持っていること。
他社のスマホにも光学ズームは搭載されていますが、そのほとんどは2~3倍ほど。
よって、5倍という数字は、別次元のズーム機能と言ってもいいでしょう。
さすがはカメラ機能の評価が高い、HUAWEI Pシリーズのフラッグシップモデルです。
対するAQUOS R3ですが、本機はそもそも撮影機能に重点を置いていません。
AQUOS R3は撮影時の機能ではなく、撮影した動画などをどのように活用するかという点に機能を集中させています。
それは撮影する楽しみではなく、撮影した素材を活かして楽しむことに焦点を当てているとも言えるでしょう。
特にユニークなのが、以下2つの機能です。
AIライブストーリー
AIライブストーリーは、撮影した動画に対してAIが自動的にBGMやエフェクトを付加し、ショートムービーを作成してくれる機能です。
動画の撮影は非常に楽しい作業ですが、撮影した動画は基本的にほったらかしにしている、という方も少なくないはず。
後でまとめて編集しようと思っていたのに、量が多くてなかなか編集に取り掛かれず、結果そのままになっている、という方も多いでしょう。
しかし、AQUOS R3ならAIが自動的に動画を編集してくれます。
最も面倒な作業を丸ごと排除してくれるので、動画撮影がますます楽しくなりそうですね。
AIライブシャッター
動画撮影中にAIが自動的に静止画も撮影してくれる機能です。
ユーザーは動画の撮影だけに集中できます。
AQUOS R3は撮影したものを活かす機能に長けています。
よって、撮影機能が充実したHUWEI P30 Proとはまったくベクトルが違うため、性能を比べてもあまり意味がありません。
むしろ、どちらを選ぶかはユーザー次第と言ってもいいでしょう。
がおすすめです。
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両者のサイズと重量、バッテリー容量は表のとおりです。
項目 | AQUOSR3 | HUAWEIP30 Pro |
---|---|---|
サイズと重量 | 横:約74mm高さ:約156mm奥行き:約8.9mm重量:約185g | 横:約73mm高さ:約158mm奥行き:約8.6mm重量:約192g |
バッテリー | 電池容量:3,200mAh連続通話時間:約1,970分連続待受時間:約630時間電池持ち時間:約100時間 | 電池容量:4,100mAh |
サイズと重量に違いはほとんどありません。
一方、バッテリー容量の違いは非常に顕著ですね。
HUAWEI P30 Proのバッテリー容量は4,000mAhを超えます。
AQUOS R3をはじめとした、現在販売されているハイスペックスマホのほとんどが3,000mAh台である中、この数値は非常に優秀ですね。
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両者の充電機能・生体認証・耐水性などは表のとおりです。
項目 | AQUOSR3 | HUAWEIP30 Pro |
---|---|---|
充電機能 | ワイヤレス充電(Qi規格準拠) | ワイヤレス充電(Qi規格準拠)15W急速ワイヤレス充電(HUAWEI Wireless Chargerが必要) |
生体認証 | 指紋認証顔認証 | 画面内指紋認証顔認証 |
防水性防塵性 | 防水:IPX5/IPX8防塵:IP6X | 防水:IPX8防塵:IP6X |
充電機能は、両者ともワイヤレス充電である「Qi規格」に対応しています。
ただし、「HUAWEI Wireless Charger」があれば、HUWEI P30 Proも15Wの急速ワイヤレス充電に対応可能です。
生体認証はどちらも同じように見えますが、HUWEI P30 Proに搭載されている画面内指紋認証が非常に優秀です。
ディスプレイ画面の下部であればどこでも指紋を認証でき、認証スピードも一瞬。
顔認証よりも使い勝手が良いという特長を持っています。
防水性能はAQUOS R3の方が優れています。
水没への強さを示す「IPX8」に加え、水の噴流への保護を示す「IPX5」があるからです。
AQUOS R3はお風呂への持ち込みもOKと公式サイトで公表されています。
リラックスタイムに動画などを楽しみたい方におすすめできる1台です。
AQUOS R3 と HUAWEI P30 Pro、結局どっちが買いなのか?
今回は、AQUOS R3とHUAWEI P30 Proの性能を比較しました。
AQUOS R3とHUAWEI P30 Proの比較結果総合的に見れば、HUAWEI P30 Proの方が上であると言えるでしょう。
しかし、私はAQUOS R3の方をおすすめします。
なぜなら、HUAWEI P30 Proには以下のような問題があるからです。
HUAWEI P30 Proは国内での購入が難しい
大手キャリアでHUAWEI P30 Proを扱うのはドコモだけですが、現在ドコモではHUAWEI P30 Proの販売を停止しています。
これは、米国によるファーウェイ(HUAWEI)の輸出規制による影響です。
まだまだ規制は解除されないことが予想されるため、これからもこの状態は続くでしょう。
SIMフリー版はAmazonなどで購入できますが、価格は高騰中です。
※2019年6月4日~6月20日の期間中に確認したところ、11万円〜13万円で推移。
一方、AQUOS R3は大手キャリアで購入できます。
割引サービスも使えるので、実質的な価格は大きな差が開いていると言えるでしょう。
性能では勝っているHUAWEI P30 Proですが、この価格差を覆せるほどかというと、疑問が残るところです。
よって、AQUOS R3に軍配が上がります。
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