秋冬モデルの最新スマートフォンが続々と発売されているが、いまだ現役として、最高峰のカメラ性能を誇るのが、NTTドコモから販売されている「HUAWEI P20 Pro」だ。カメラの性能をスコア化する「DxO Mark」ではいまだにトップを維持(2018年11月時点)。もはや、Huaweiのスマートフォンを抜けるのは、同じHuaweiのスマートフォンだけといった様相を呈している。
2018年夏モデルではあるが、今なお、購入の検討候補に挙げておきたい端末の一つだ。その理由を10のポイントに分けて紹介。買い替えを考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。
「HUAWEI P20 Pro」ディスプレイは6.1型で、フラグシップモデルとして十分なサイズ感。有機ELを採用しているため、コントラスト比が非常に高く、黒い色がしっかり締まって見える。鮮やかな発色は、まさに必見。一度このディスプレイを見てしまうと、液晶を搭載したモデルには戻れないと思えるほどだ。
ディスプレイのコントラストが高く、色鮮やかだ画面占有率も81.9%と高い。ディスプレイの下に指紋センサーを搭載しているため、数値上はやや低く見えてしまうが、上部と左右のベゼルがスリムなため、まるで映像そのものを手に持っているような感覚を味わえる。
ディスプレイのアスペクト比は18.7:9と縦に長く、劇場スクリーンに合わせた映画のように21:9で作られた横長の映像も、ギリギリまで拡大して見られる。先ほど挙げた狭額縁設計と同時に、ディスプレイが縦長になっていることもあり、画面サイズの割に、手にはしっかりフィットする。
ディスプレイが縦に長いため、スマートフォンに最適化されたアプリやサイトを見るときにも、1画面に収まる情報量が多くなる。その分スクロールさせる量が減るため、ひとつながりの文章を読むときなどに、見やすいと感じるだろう。当然、画面を分割して、2つのアプリを同時に表示させたときにも見やすい。
アプリを2つ表示するようなときでも、画面が見やすいP20 Proといえば、やはり業界初のトリプルカメラが最大の特徴だ。トリプルカメラは1つが4000万画素のカラーカメラ、もう1つが2000万画素のモノクロカメラで、この2つを使って明るい映像を作り出す。さらに、光学3倍ズーム相当の800万画素カメラも搭載している。
トリプルカメラ搭載で、3つのカメラを使い分けられる特に4000万画素のカラーセンサーは1/1.7型と非常にサイズが大きく、高機能なコンパクトデジカメ並み。レンズの開放F値も、1.8と非常に明るい。そのため、暗い場所でもノイズが少なく、絵の破綻もほとんどない写真が撮れる。
また、P20 ProのカメラはAI(人工知能)の力で、今写そうとしているシーンを解析。それに合わせて最適なモードに自動で変更してくれるため、青空はより青く、料理はよりみずみずしく映る。仕上がった写真を見返してみると、まるで自分がプロのカメラマンになったと思えるほど。このカメラを体感すると、他のスマートフォンでは満足できなくなりそうだ。
空や木々、地面も色鮮やかに再現できているAIは夜景撮影時にも活躍する。P20 Proは手ブレをAIが予測し、それを打ち消す処理をかけてくれる。そのため、多少の暗所でも写真がブレることなくしっかり撮れる。特に驚きなのが夜景モード。このモードでは、複数の写真を合成して、4秒前後のスローシャッターを再現。通常のデジカメだとほぼ必ず手ブレしてしまうようなシャッター速度だが、強力な手ブレ補正も相まって、手持ちでもクッキリとした写真が撮れる。
夜景モードで撮った写真。真っ暗な空も明るくなっているほどだ同じく銀座の夕暮れ時を撮影。ディテールまで鮮明で、色合いが鮮やか被写体に寄って撮りたいときには、3倍ズームのズームレンズが役に立つ。さらにP20 Proでは、デジタルズームと組み合わせて画像を補正することで、約5倍程度までズームしても、劣化が非常に少ない。10倍ズームだと多少の粗さは出てくるが、それでも、等倍でSNSなどに投稿するには十分な画質になる。トリプルレンズやAIの処理を組み合わせることで、スマホカメラの域は超えたと言っても過言ではない。
5倍ズームで撮ったキリン。スマホで見る分には十分な画質だ3倍ズームで撮ったゾウ。肌の質感も再現できているアウトカメラだけでなく、インカメラでの撮影にも目を見張るものがある。インカメラの画素数は2400万と高解像度で、F値も2.0と比較的明るい。もはや、インカメラが“サブカメラ”とは呼べないほどの性能といえる。
セルフィーを撮影する際には、ポートレートモードが活躍する。このモードでは、背景だけをキレイにぼかすことが可能な「芸術的ぼかし」を利用できる他、ビューティーレベルの調整も行える。ビューティーレベルを上げると、顔がより白くなったり、輪郭が細くなったりと、自分の顔を本来以上の美しさで撮影できる。
セルフィーも肌が美しく、背景も自然にぼけている肌荒れが気になったり、目にクマがあったりするようなときでも、ベストな状態の自分に近づけられるともいえるだろう。体調やシチュエーションによらず、いつでもセルフィーを気軽に撮れる機能だ。
また、ポートレートモードは「3Dポートレートライティング」にも対応。この機能は、顔を立体的に分析して、あたかも照明をたいたかのような写真に仕上げてくれるもの。ありふれた自分の部屋でセルフィーを撮っても、まるでスタジオで撮影したかのような写真に仕上がる。3Dポートレートライティングはアウトカメラでも利用できる。
安心のFeliCa対応で、防水仕様も完備1|2|3次のページへCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.