スマートフォンの性能をスコアで表す、世界一有名なベンチマーク『Antutu』。『ミッドレンジ』と『フラッグシップ』に分けてランキングが構成されており、今回はミッドレンジのグローバル市場、最新TOP10ランキングの詳細を見ていきたいと思います。
前回1位だったHuaweiのnova 7iが2位に後退し、1位にはXiaomiのサブブランド『Redmi』の『Redmi K30 5G』がランクイン。『317540』という高いスコアを叩き出しています。『Redmi K30 5G』は、Snapdragon 765Gを搭載する、5G対応の最新ミッドレンジモデルで、日本で発売が開始された『Redmi Note 9S』の上位モデルにあたります。
2位には、1位からランクダウンしたHuaweiのnova 7iで、スコアは7,500程度差がつき『310227』。SocにはKirin 810を搭載しており、これは日本で先日リリースされたMate Pad 10.4と同じもの。30万を超えるスコアの高さから、ミッドレンジモデルとして、世界トップクラスの性能を持つ事が実証されています。Mate Pad 10.4を購入する為の、一つの目安にもなるのではないでしょうか。
3位には、Redmi Note 8 Pro、4位にはrealme 6といった、2019年製のSoc『Helio 90T』を採用した2モデルが根強くランクイン。ただし、Helio 90Tは『12nm』という、やや大きめのプロセスにのっとって製造。このサイズは本来、小さければ小さいほど、電力効率が上がり、Socとしての性能も高くなります。よって、一概にAntutuのスコアだけでは判断出来ない要素が含まれる事に。
最新モデルとなる『Snapdragon 765G』は7nm、『Snapdragon 720G』は8nmという、Helio 90Tと比較して、明らかに小さなプロセスを採用。実際に端末を使ってみると、発熱や電池の減り具合によって、Helio 90Tとの差がはっきりと分かります。
5位と6位には『Snapdragon 720G』を搭載している『realme 6 Pro』と、日本でも発売が開始された『Redmi Note 9S』がランクイン。日本のミッドレンジ市場には、Xiaomiが参入するまで世界トップクラスと呼べる端末が存在していなかったので、Mi Note 10やRedmi Note 9Sの登場は、一種の意味革命的な要素を担っています。
前述している通り、Snapdragon 720Gの8nmプロセスは、Antutuのスコアでは表せない高性能を含んでいます。やはり日本市場において、今最もコスパの高い端末は、『Redmi Note 9S』で間違いないですね。