販売中止相次ぐファーウェイ新スマホ、購入して使ってみた (1/3) - PHILE WEB

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いまさら説明するまでもないが、ファーウェイを取り巻く状況は、日一日と厳しさを増している。ファーウェイが米商務省の「エンティティーリスト」に加えられたことに端を発し、スマートフォンづくりに必要な部品の調達が、今後困難になることは確実だ。さらにGoogle PlayストアやGmailをはじめとしたGoogleサービスの利用、Android OSのアップデートなども、今後サポート外になる可能性がある。また、英ARMが同社との共同開発から手を引くと宣言したことで、ファーウェイ傘下のハイシリコンが開発する独自プロセッサー「Kirin」の先行きも不透明になった。さらにはSDカードの標準化団体、SDアソシエーションからもファーウェイの名前が消えたという。今後、同社の端末でSDカードが使えなくなる可能性が高い。文字通り、瞬く間にファーウェイ包囲網が敷かれた印象だ。こういったリスクを予測してか、キャリアの反応は早かった。ソフトバンクとKDDIは、発表されたばかりの新製品の発売を延期。予約受付も中止した。今夏発売予定としていたドコモも、新規の予約受付を止めた。さらに楽天モバイルなどMVNO事業者の一部も、P30シリーズの発売延期を発表した。そして、ファーウェイにとってかなりのダメージになったと思われるのは、Amazonが直販を中止したことだ。Amazonは「OSに重大な懸念がある」とし、新製品のみならず、スマホ旧モデルやタブレット、ノートPC、スマートウォッチに至るまで、全製品の直販を取りやめる徹底ぶりを見せている。そんな中、同社の最新スマホ「P30」シリーズが、5月24日に発売された。現在、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店やECサイトでは販売されているが、ヤマダ電機など一部量販店は発売を見合わせている。果たしてその出来映えはどの程度か。シリーズのエントリーモデル「P30 lite」を購入し、実際に試してみた。

ファーウェイ「P30 lite」■巧みなパッケージング、トータルバランスの高さP30 liteの、ヨドバシカメラでの販売価格は35,510円(税込)。10%のポイント還元があるため、実質3万円と少しで購入できる計算になる。1日じっくり使って感じたのは、そのコストパフォーマンスの高さだ。細かなところにコストダウンの跡を感じるものの、トータルの体験として、大きな穴がない。隅々までバランスが取れており、パッケージングの巧みさに感心させられた。本体の幅は72.7mmと、iPhone XSやXRなどとほぼ同程度で、持ちやすい。画面は約6.15インチのFHD+(2312 x 1080ピクセル)液晶で、画面占有率は高い。旧モデルのP20 liteにあったHUAWEIロゴは背面に移動し、ノッチの面積もさらに狭くなった。すっきりとしたデザインで、画面に没入できる。ノッチはあるがほとんど気にならないサイズだ

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