「HUAWEI nova lite 3」、AIで高性能化した普及価格帯スマホ

「HUAWEI nova lite 3」、AIで高性能化した普及価格帯スマホ

ファーウェイとして初めて“しずく型”の小さなノッチ(インカメラを収める切り欠き)を採用。6.21インチのフルビューディスプレイは狭額縁により前モデルと比較して約11%大きくなり、画面占有率は89%になった。解像度はFHD+(2340×1080ドット)で、縦横比は前モデルの18:9から19.5:9になっている。

背面は3D湾曲デザインで、セラミックのような質感を再現した。3色のボディカラーのうち「オーロラブルー」にはオーロラをイメージしたグラデーションカラーが採用されている。

背面のメインカメラはf/1.8、1300万画素と200万画素のダブルレンズカメラ。200万画素カメラは深度測定用で、「アパーチャモード」で背景をボカした写真を撮影できる。「マスターAI」を搭載し、カメラの通常のモードでも、500以上のシーンを認識して最適な設定し自動的に調整するほか、代表的な22のシーンについては画面に認識結果のアイコンも表示される。前モデルからセンサーサイズが大型化し、より高画質な写真を撮れるとする。

撮影サンプル。リンク先は2448×3264ドット

ディスプレイ側のノッチ部分に搭載のインカメラは、前モデルからセンサーが強化され1600万画素になったほか、新たにAIに対応し、花、夜、屋内、舞台、青空、植物、雪、ビーチの8つのシーンを認識し自動的に最適化する。またポートレートモード(自撮り)では背景をボカした処理が可能。

「HUAWEI nova lite 3」、AIで高性能化した普及価格帯スマホ

チップセットは「Kirin 710」を搭載する。12nmプロセスで製造され、4つのハイパフォーマンスコアと4つの省電力コアで構成するオクタコア。前モデルと比較してシングルコアで75%以上、マルチコアで68%以上の性能向上を果たすという。NPUは搭載されないため、AI関連の処理はCPUで行う。

チップセットの「Kirin 710」はDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)とau VoLTEをサポート。このチップセットを搭載する「HUAWEI nova lite 3」は、発売後まもなく提供されるソフトウェア更新でau VoLTEを利用できるようになる見込み。

またGPU Turboもサポート。日本市場での対応ゲームアプリとして「伝説対決 -Arena of Valor-」「Vainglory 5V5」「モバイル・レジェンド:Bang Bang」「PUBG MOBILE」「Rules of Survival」の5つが案内されている。

カメラを起動しモードを切り替えることで「AI Vision」を利用可能。ファインダー画面をかざすだけで物体を認識し、ショッピングサイトで同種のものを案内したり、翻訳、建築物なら関連情報を表示したりできる。食品については大きさや重さの測定には非対応だが、100gあたりのカロリーが表示されるようになっている。ショッピングサイトなどの連携先は楽天、Yahoo!ショッピング、価格.comが対応している。

顔認証機能がサポートされる。3D計測はできないものの、従来よりアルゴリズムを見直し、写真で解除されるといったことを防げるとしている。また、暗い環境でも、よりロック解除を利用しやすくなっている。

このほか、同じネットワーク上のPCとワイヤレスでデータ共有ができる「HUAWEI SHARE 2.0」や、文字サイズやアイコンを通常より少し大きくする「簡易モード」、画面下部の3つのナビゲーションボタンを廃してタッチ操作のジェスチャーのみにする「ジェスチャーナビゲーション」、5V 2Aの充電に対応した3400mAhの大容量バッテリー、第三者機関の認定を受けたブルーライトをカットする視力保護モードなどに対応する。

音楽関連では、同じWi-Fiネットワーク上の最大8台でシンクロして音楽を再生できる「HUAWEI Party mode」をサポート。この際に、左右など7台の端末の場所を指定することで、サラウンド効果を得られる再生も可能になっている。