コロンとしていてかわいい。
キヤノンの「PowerShot」シリーズから、ベストショットを自動で捉えてくれる「PowerShot PICK」が登場。
今から約1年前に登場した「PowerShot Zoom」はベーシックな全自動カメラで、画像は12MP、動画は1080p。得意とするズーム範囲は100〜400mm。デジタルズーム機能を使用すると800mmに。300ドル(約3万4000円)台という価格で、数千ドル(数十万円)する望遠レンズに手を出せずにいたバードウォッチング、スポーツファンをターゲットにしたものでした。
一方、小型の防犯カメラのようにも見える(上の写真)のが、新たに登場した「PowerShot PICK」。340度パン(左右)、110度ティルト(上下)が可能で、ズームレンズは19〜57mm。遠方の動きよりも、カメラ近くでの大人数のグループやポートレートスタイルの撮影を得意としています。
解像度は11.8MP、動画は60FPSで1080P。フル充電の状態だと2〜5時間稼働(ベストショットのタイミングがどれだけあったかによって変動)。撮影された画像は、Wi-Fi接続時にモバイルアプリ経由でスマホに送信できます。「この瞬間を捉えたい!」というときにはリモート操作できるのもポイント。
セルフィーでもなく、誰かに「写真を撮って」とお願いする必要もなく、その場にいる全員が揃って撮影できるのが"自動"の良いところ。キヤノンによれば「PowerShot PX」はカメラ周辺の人の動きを自動でフォローし、理想的なポーズや表情を捉えてくれるといいます。
ただ、そこで気になるのが値段。500ドル(約5万7000円)となると、12MPカメラにしてはそう安くはないかもしれません(先出の「PowerShot Zoom」はさらに高解像度で数万円分安いことを考えるとなおさら)。とはいえ、AIが撮ってくれるベストショットとはどんなものなのか、一度で良いから試してみたいものです…!