ここ最近、macOSでは続けてセキュリティ問題が噴出してきました が、Apple(アップル)は今年のWWDCでその解決策を発表しつつ、さらに便利な新機能の追加も明らかにしました。macOS 10.14 Mojaveで何が可能になるのかをこちらでまとめていきます。
WWDC 2018まとめ:発表された12のコト
Apple(アップル)の年次デベロッパー向けカンファレンス「WWDC」が今年も開催されました。去年のWWDCでは大量のハードウェアが発表されたこと...
https://www.gizmodo.jp/2018/06/all-about-wwdc-2018.html
フルダークモードがやってくる
macOS 10.13では、ドックとトップメニューをダークにするオプションができ、我々は目の負担を軽減できるようになりました。macOS 10.14 Mojaveではそれを一歩進めて、上から下まで全部ダークにできるようになります。Appleいわく、こうすることで目が楽になるだけじゃなく、写真がより引き立つように。XCodeの新しいスキンもついてくるのでコーディングしやすくなるそうです。
Dynamic Stacksでデスクトップのごちゃごちゃ解消
デスクトップがファイルとか画像とかでごっちゃごちゃで見ただけで頭痛がしそうな人っていますよね(私?)。そんな人の救世主がDynamic Stacksになるかもしれません。これは、ファイルを種類とか作成日付とかタグとかとかで自動的にグループ化してくれるっていう機能です。特定のスタックを開きたいときはそれをクリックすれば拡大でき、ダブルクリックすればそこが開きます。普通のフォルダと違い、デスクトップに新しいファイルを置くと、Dynamic Stacksがそれを自動で正しいところに分類してくれます。
ファイダーにはギャラリービューとアクションボタンが追加
写真とか動画、プレゼン資料が、ファインダーで見やすくなりそうです。既存の表示モード、特にカバーフローとギャラリービューの違いは、前者ではファイルのプレビューとファイルの一覧が並んでいて、プレビューをクルクル回す仕組みだったのに対し、後者ではファイルの一覧もサムネイルになっていて、そっちをクルクル回すってことです。これで、大量の写真や動画があっても素早くスクロールできそうです。またサイドバーには画像や動画に関してシャッター速度や露出、ISOといったメタデータがフルに表示されます。写真好きに重宝されそう。
ファイルの種類によって変化するアクションボタンも追加されました。これによって、たとえば画像ファイルなら「透かしを入れる」「PDF化する」といったことが、別途編集アプリを開かなくても可能になりましたよ。
クイックルックにマークアップ機能搭載
デジタルファイルにサインしなきゃいけないって場面、多くの人が遭遇していて、ときにはサードパーティのツールを探してなんとか間に合わせることもあったと思います。でもmacOS 10.14 Mojaveのクイックルックに追加されたマークアップ機能では、文書にそのまま署名を入れたり、写真や動画のクロップ・回転・トリミングといった簡単な加工をしたりが可能になります。
スクリーンショットもより使いやすく
スクリーンショットに関しては、撮り方そのものは変わりませんが、撮った後の扱い方がちょっと楽になりました。Mojaveでは画像を撮ってすぐ右下にサムネイルが見られ、それをダブルクリックするとマークアップで開いてちょっとした編集も可能になります。また動画でも(フルスクリーンでも特定の部分だけでも)撮れるようになりました。
Continuityカメラ
macOSにおけるContinuityとは、iPhoneとコンピュータの間をシームレスにするってことです。なのでこれまでのmacOSでは、iPhoneとの間でメッセージやファイルをシームレスにシンクできるようにしてきたんですが、Mojaveではカメラがシームレスになります。つまり、iPhoneで写真を撮ると、その画像をすぐにMacで使えるようになるんです。
さらにContinuityカメラはある意味スキャナにもなり、文書の写真を撮れば、角の歪みを自動で補正してちゃんとした長方形に直してくれます。これまた、スキャナアプリキラーでもありますが…。
Image: AppleSource: AppleSam Rutherford - Gizmodo US[原文](福田ミホ)