えらいもんを、つくったのう…。
2021年秋のAppleEvent(2回目)にて、新しいMacBook Proが発表されました。と同時に、新しいSoC「M1 Pro」と、それをさらにラージフォーマットにした「M1 Max」も登場しました。
2020年11月に発表され、世界中に衝撃を与えたSoC「Apple M1」から、どれくらい進化しているのか。それぞれ比較していきましょう。ちなみにM1はCPU8コア、GPU8コア、最大メモリ16GBでした。
M1 Pro
5nmプロセッサーのCPU10コア、GPU16コア(5.2 TFLOPS)、最大メモリ32GB、メモリ帯域200GB、デュアルディスプレイ対応。M1と比較するとメモリ帯域は約3倍、CPUパフォーマンスは最大70%高速化、GPUパフォーマンスは最大2倍高速化。SoC全体のサイズはM1の2倍以上。
M1 Max
5nmプロセッサーのCPU10コア、GPU32コア(10.4 TFLOPS)、最大メモリ64GB、メモリ帯域400GB、クアドロプルディスプレイ対応。M1と比較するとメモリ帯域は約6倍、CPUパフォーマンスは最大70%高速化、GPUパフォーマンスは最大4倍高速化。SoC全体のサイズはM1の3.5倍、M1 Proの1.7倍。2つのビデオエンコードエンジンとProResアクセラレータ搭載。
どちらもM1アーキテクチャをベースに、メモリをはじめ全部のスペックを強化した、文字通りのProモデル。なんか肌感としてはiPhone、iPhone Pro、iPhone Maxの序列に近いものを感じますね。名前もそんな感じですし。
電力消費
M1の時点で高パフォーマンスだったのに、M1 ProとM1 MaxはM1の倍以上高性能。なんせ省エネっぷりが圧倒的で、30W時点でのパフォーマンスの差は一般的な8コアCPUと比較して1.7倍差。
消費電力を見ると70%の省エネ。
GPU評価。こちらも一般的なラップトップと比較して、最大パフォーマンス時の消費電力は約70%ほど省エネ。ゲーミングやクリエイター向けのラップトップとの比較では約40%省エネだそう。
Appleの「私たちが見つけた最速のノートPC」と比較すると、最大パフォーマンスでは劣るものの、それに近いパフォーマンスを100Wも少ない消費電力で発揮。100Wはえぐいて。
まとめ:すんごい、すんっっごいSoCが出てしまった
M1 ProとM1 Maxの違いは、GPUコア数、最大メモリ数、接続可能ディスプレイ数、エンコード時間あたり。14インチ、16インチのどちらでもチップは選べるので、持ち運びに有利な14インチにM1Pro Maxとメモリ64GBなんていうモンスターを作ることも。ちなお値段43万円でした。ワーオ。
でもね、冷静になると「M1Macですら充分早いのに、その3.5倍も大きなSoCを渡されても…」という気持ち、ありまっせ。現実には向き合うべきですけど、GPU32コアのMacBookというロマン、抗いがたい魅力があるのも事実…!