HUAWEIは2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで記者会見を開催し、MWC 2019に合わせてハイエンドモバイルノートPC「MateBook X Pro」の2019年モデル「MateBook X Pro(New)」を発表しました。従来モデルからCPUなど基本スペックを強化するとともに、スマートフォンとの連携機能「HUAWEI Share」も使いやすく進化しています。
強化のポイントはCPUとGPU、そしてThunderbolt 3
強化ポイントはCPUとディスクリートGPU、Thunderbolt 3です。CPUは、第8世代CoreプロセッサのCore i7-8565UまたはCore i5-8265Uに更新となりました。これによって、CPUの処理能力が従来モデルと比べて最大40%向上したとしています。
また、CPUの変更に合わせて、内蔵無線LANは通信速度が最大1,733Mbpsと大幅に高速化されるとともに、Bluetoothも5.0へと強化されています。
ディスクリートGPUはNVIDIAのGeForce MX250へと刷新されました。こちらは従来モデルに搭載していたGeForce MX150の動作クロック強化版で、描画能力が高められているとのことです。
Thunderbolt 3は、最大40Gbpsと従来の2倍の速度に強化され、4K映像出力も可能となりました。外部ディスプレイやThunderbolt 3対応周辺機器もより便利に活用できるようになっています。
スマートフォンとの連携も強化
HUAWEI製スマートフォンとの連携機能となる「HUAWEI Share」は、バージョンが3.0となり、新たにNFCを活用した利便性向上が実現されています。
例えば、あらかじめMateBook X ProとスマートフォンをHuawei Shareで連携した状態で、NFCチップが搭載されているMateBook X Proの右パームレスト部に、ギャラリーアプリで写真を表示したスマートフォンをタッチすると、表示した写真がPC側に転送されます。
また、MateBook X Pro側でコピーしたテキストを、スマートフォン側でのペースト操作でペーストしたり、スマートフォンにPCの画面をリアルタイムで表示するといった機能も用意されます。
ディスプレイを指3本でスワイプすることで画面キャプチャーが行える「Finger Gesture Screenshot」機能も新たに搭載されました。全画面キャプチャーはもちろん、指で指定した範囲のみのキャプチャー可能で、画面に表示している情報を共有したい場合などに便利に活用できそうです。
その他の仕様は従来モデルとほぼ同じです。外観デザインやサイズは従来モデルと全く同じで、重量も1.33kgと変わっていません。ディスプレイも同様で、3,000×2,000ドット表示対応の13.9型タッチ液晶を搭載しています。
キーボードのF6とF7キーの間にポップアップ式のWebカメラを搭載する点や、セキュリティーチップ内蔵の指紋認証センサーが一体型となった電源ボタンなどの特徴もそのまま受け継がれています。
MateBook X Pro 2019年モデルの明確な発売時期は発表されませんでしたが、欧州での販売価格は、Core i5搭載モデルが1,599ユーロ、Core i7搭載モデルが1,999ユーロを予定しています。また、日本での発売については現時点では未定とのことです。