どれくらい飛べるの? シャボン液の翼で宙を舞う小型グライダーが意外にスムーズに飛行すること

どれくらい飛べるの? シャボン液の翼で宙を舞う小型グライダーが意外にスムーズに飛行すること

やっぱり着陸は儚いかな...!

乗り物の燃費を良くするのに大事なのは、とにかく軽くすること。飛行機であれば機体や翼に最先端な素材を使うことで軽量化を目指しますが、あるユーチューバーが考えついたのはもっと身近な材料…水と石鹸水で作るシャボン液でした。

どれくらい飛べるの? シャボン液の翼で宙を舞う小型グライダーが意外にスムーズに飛行すること

ちょっと泡についておさらいすると、水をグラスに注ぐときのように、ブクっとした泡は自然に立つものです。が、それも一瞬で消えてしまうのは、泡となった水の薄いレイヤーがすぐに蒸発し、不安定な構造を作り弾けるため。石鹸水と水を混ぜ合わせると、石鹸水の薄いフィルムが泡の内側と外側に作られ、水を閉じ込めて蒸発を遅らせることができます。これにより、泡が消えてなくなるまでの時間が少し延びることになります。これにグリセリンなどの材料を加えれば、石鹸水のレイヤーの厚みが増し、さらに蒸発を遅らせるため、触っても割れにくい泡を作り出すことができます。

一方、グライダーの機体となる部分は、3Dプリントされたプラスチック製(厚さ0.2mm)で、翼部分は空白になっています。これが模型の飛行機であれば、布などの軽い素材で覆うのですが、今回は食器用洗剤と水で作ったシャボン液を潜らせて、薄い泡で包み込みます。さて、どれくらい飛ぶのでしょうか?

ここで、動画を最後まで見た方はお気づきかもしれませんが、飛行している映像にはちょっとした編集が加えられていました(ちなみにViralVideoLabチャンネルは「一部CGIを使用している可能性があり、そのためすべてが現実とは限りません」という注意書きを残しています)が、何はともあれ、かなりスムーズに飛んでいる様子でした。

さらに、もう少し大きめ(ただし軽量さはそのまま)のグライダーを使用した動画も公開されています。

こちらもスムーズに長々と飛んでいるのがわかりますが、着陸時はやっぱりシャボン液のように儚くあっさり終わってしまうものですね。とはいえ、小型グライダーの姿になんだかちょっと浪漫を感じたのは、きっと私だけじゃないはず…!