全世界で1億人以上の会員数を獲得した人気の映像配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」が、日本で10月27日よりサービスを拡大し、さまざまな機能・作品を追加することを発表しました。
今回の発表、いいニュースと悪いニュースがあるというやつなのですが、まずは悪いニュースから。月額料金が770円から990円に値上げ。NetflixやHuluなどにほとんど並ぶ値段となる形で、複数の映像配信サービスと契約している筆者のような人には痛いところ。
しかし、そんな値上げが気にならなくなるくらいに、いいニュースも盛りだくさん。まず入会形態の変化。日本のディズニープラスは、かつてドコモとディズニーが展開していたDisney DXの継続的な形で展開されたサービスということもあって、入会にはドコモショップやMy docomoを経由する必要があったのですが、10月からはクレジットカード、もしくはPayPalを使ったWeb経由、Apple App Store、Google Playストア、Amazonアプリストアからも入会可能となるとのこと。
App Store経由で入会だと月額1,000円(税込)となってしまうようですが、ともかくドコモのアカウントを作らなくても良くなったので手間が省けて良い変更ですね。とりあえずドコモとの関係が解消されるわけではないようなので、ドコモ経由で入会した人も今のところはそのままで大丈夫な様子。
そして、ついにPlayStation 4/5などのゲーム機にも対応するようになり、映像は4K UHDとなり、音声も5.1ch/Dolby Atmosでの配信と機能面も強化。まぁ北米などでは最初から対応していたものなので、「やっと来たか」という印象ではありますが、それでもうれしい進化です。
そして今回の目玉は、ディズニープラスの新たなコンテンツブランド「スター」の追加。スターは元は香港の衛星放送局で、アジアを中心に展開するFox系のチャンネルだったのですが、2019年にFoxがディズニーに買収されたことでその権利が移り、半年ほど前から北米を除く地域でディズニープラスのコンテンツブランドとして展開されています。
ちなみに日本には映画専門チャンネルの「スター・チャンネル」がありますが、こちらは日本オリジナルの映画専門チャンネルであり、かつては21世紀フォックスが株を持っていましたが、ディズニープラスのスターとは関係ありません。
今回追加されるスターでは、ディズニー・テレビジョン・スタジオ、FXプロダクションズ、20世紀スタジオ、サーチライト・ピクチャーズなど、要するにディズニー/Fox系の新旧の映像作品が展開されるとのこと。
今のところ『ノマドランド』、『プリティ・ウーマン』、『タイタニック』、『プラダを着た悪魔』、『デッドプール』などの映画、『glee/グリー』、『24 -TWENTY FOUR-』、『ウォーキング・デッド』などの海外ドラマが配信されると発表されています。
また真田広之が出演予定のドラマ『将軍 SHOGUN』の配信も発表されており、これからも続々新作が登場予定。さらに日本のトップクリエイターと協力して生み出す日本発のコンテンツも配信予定とも同時に発表。これはかなり気になる展開。
とにかくこれからかなりのコンテンツが追加されるようなので、期待しておきましょう!