毎年毎年たっくさんの端末を触って眺めて、レビューしているGizmodo。実機レビュー大好きの米Gizmodo編集部が、その中から「今買える」ゲーム用ノートPCのオススメをピックしました。
ポイントは「今買える」。今年リリースされる端末で気になるやつもあるけれど、今日はあくまで「今買える」やつ。今すでに市場にあるやつから選びました。
昨年秋に公開したこちら記事からおすすめアップデートしました! 相変わらずベスト端末の位置を守っているのも数モデルあり。
※米Gizmodoおすすめ記事の翻訳なので、現段階で北米市場で展開されているプロダクトになります。
まずは、1月にCESで発表されたばかりの最新プロダクトについて。ASUSしかり、MSIしかり、Razerしかり、どこも大手はシンプルながらしっかりアップデートをのっけてきた印象。特に、NvidiaのRTX 30シリーズGPUや、AMDのRyzen 5000シリーズモバイルCPUを採用しているところに注目。また、Intelも第11世代Core i7 H35シリーズ・スペシャルエディションモバイルプロセッサをリリースし、最新ノートPCにはこれを搭載してきます。
LenovoとAsusはAMDベースのノートに舵を切っていますが、他社のゲーム用端末はIntel第10世代プロセッサを継続(第11世代は今のところビジネス系ノートが中心)。第11世代は、まずデスクトップ向けプロセッサが出ないと、ゲーム用モバイルCPUまで手がまわらないかと。つまり、ゲーム用ノートはまだ第10世代続投が多いということに。
この春から夏の新端末は、AcerのPredator Triton 300SE(北米では3月発売)。RazerのBlade新モデル。MSIのGP66 Leopard、AsusのROG Flow X13。AMDのRDNA2モバイルグラフィックカードにも期待大、今年前半にはリリースという話なので6月頃かな。
これを踏まえつつ、「今」ゲーム用ノートを買いたいという人、見てみましょう!
ターゲット層:スピーディなプロセッサとグラフィックカード、容量などにある程度投資する気はあるけれど、ハイエンド端末ほどの価格はだせない!という人。スペック必要なゲームや動画編集を多くする人向け、かつそこそこお値段も抑えた端末。
ベスト:MSI GS66 Stealth(参考価格:2250ドル))レビュー記事はこちら
ハイエンド端末と比べても遜色なし。選べるチョイスが多いので予算にあわせて組めます。オススメするなら、Intel Core i7-10875H・RTX 2070 Super・メモリ32GB・容量1TB PCIe NVMe M.2 SSD・15.6インチディスプレイ(リフレッシュレート300 Hz)。後述のBladeとStrixのいいとこ取りで数百ドル安いというコスパ。
しかし、価格だけが下がるはずはもちろんなくて、何かしら諦めなくてはいけないものがあります。スペックは文句なしですが、問題はね、うるさいんです。Strixくらい音が気になるくせに、冷却はそこまでないという。あとはディスプレイの明るさが最大で317ニット。そのくらいです。この価格で目をつぶるのがそれぐらいなら素晴らしい。間違いなく全方位的ベストと言えます。
次点:Acer Predator Triton 500(参考価格:2200ドル)レビュー記事はこちら
レビューしたモデルよりスペック下げても十分かと思うので、こんな感じで。Intel Core i7-10750H・RTX 2070 Super・メモリ16GB・容量1TB PCIe NVMe M.2 SSD・15.6インチディスプレイ(リフレッシュレート300 Hz)。コスパ考えると、このあたりが良バランス。50ドル差のGS55 Stealthとの違いはメモリ。レビュー端末とは300ドル差で、違いはRTX 2080 Super。ゲーム端末にしては軽い。うるさいけどしっかり冷却してくれるファン。FPSゲームに最高の300Hzディスプレイ。ネックはバッテリーですね、もちが弱めなので注意。
ターゲット層:金は出す! 最高の品を持ってまいれ!という人ならここ。Per Key RGB、300Hzリフレッシュレート、激速CPU&GPU、メモリつみつみ、容量ありあり、ポートもつけられるだけつけたいならこれ。デザインも妥協しません。
ベスト:Razer Blade 15 Advanced(参考価格:3000ドル)レビュー記事はこちら
何度も言ってますが、ゲームノートPC界のMacBook Proです。ミニマリストなデザインにガツンとのったハイスペック。Intel Core i7-10875H (8-cores/16-threads, 2.3 GHz base/5.1 GHz boost)・RTX 2080 Super Max-Q・メモリ16GB DDR4-2933 MHz・容量1TB M.2 NVMe SSD・15.6インチディスプレイ(リフレッシュレート300 Hz)。もちろんPer Key RGB対応。正直、Blade 15 Advancedにないもの、できないことはないと思います。ポートも多いし、昨今消えつつあるSDカードリーダーもある!
スペックのわりにスリムなのも魅力。0.70インチx9.25インチ13.98インチのボディで重さは4.73パウンド。良間隔のキーボードに大きなタッチパッド、キーボードの外にスピーカー搭載。高い、けど高いだけある端末です。
次点:Asus ROG Strix Scar G15(参考価格:2800ドル)レビュー記事はこちら
Razer Blade 15 Advancedと同じくパワフルかつ豪華でありながら、ちょっとだけお得。重さ5.67ポンドなので最軽量とはいいませんが、許せる範囲。Intel Core i9-10980HK・RTX 2070 Super・メモリ32GB DDR4-3200 MHz・容量2TB PCIe NVMe M.2 SSD・15.6インチディスプレイ(リフレッシュレート300 Hz)。Per Key RGB対応。イーサネットポートあり。タッチパッドにはナンバーパッドも搭載。Blade 15との価格差は、ポートの数と種類といっていいかと。Bladeがよりマルチな使用を想定しているとしたら、Scarはゲーマーが主になっています。
ターゲット層:最重要課題は予算内におさめること! できるだけ出費を抑えつつ、最大限スペックはあげたい。でも、スペック<予算。
ベスト:Acer Nitro 5(参考価格:1028ドル)レビュー記事はこちら
1000ドルちょいでオールラウンダーなNitro 5。Intel Core i7-9750H・RTX 2060・メモリ16GB・容量512GB SSD・144Hz IPSディスプレイ。ゲームノートPCの平均を数時間超えたバッテリー持ち6時間も魅力です。
選べるコンフィグオプションが豊富で、AMD Ryzen 5 3550H・GTX 1650搭載の800ドルモデルからスタート。おすすめモデルはプラス350ドルですが、その価値は十分かと。注意すべきは、第10世代プロセッサだと、選べるのはGTX 1650かGTX 1650 Tiのどちらかだけ。第9世代だとRTX 2060のみ。安価ラップトップですが、大抵のゲームなら60fpsでます。
次点:Adata XPG Xenia(参考価格:1250ドル)レビュー記事はこちら
Nitro 5よりちょい高め。理由はスペック見ると納得です。Intel Core i7-9750H・GTX 1660 Ti・メモリ32GB RAM・容量1TB M.2 PCIe 3.0 NVMe SSD。グラフィックカードはスペックダウンするものの、メモリが2倍なのでパフォーマンスは同等かと。3Dレンダリングやトランスコードなど一部のタスクではスピードがあがり、こっちのが恩恵うけられる人もいるでしょう。バッテリーもちはNitro 5と同じく6時間。メカニカルキーボードなので、好きな人なら追加ポイント。
1700ドルで発売されましたが、価格改定で値を下げたのGJです。(いつまでこの価格が続くかはわかりませんが。)1つ不安要素を上げるとすれば、AdataのXPGライン初のゲームノートなので、今後新モデルがでるかは謎。