iOS 15で登場した「集中モード」は、通知など集中力を削ぎかねない外部の情報を一時的に遮断し、あとで知らせる機能です。集中モードをオンにすると、届いた通知を指定した時刻にまとめて受け取ったり(通知要約)、時刻や場所など使用状況の変化に応じて動作モードが切り替わったり(スマートアクティベーション)、これまでの「おやすみモード」より高度な運用が可能になります。
集中モードを有効にすると、その間にメッセージを送信してきた人物に「○○さんは、通知を受け取らないようにしています」と状態が通知されます。それが「集中モード状況を共有」する機能で、初期値で有効になっています。
集中モード状況の共有は、自分に連絡をとろうとしている友人・知人にとって、一種のステータス機能として機能します。メッセージを送ってもすぐの返事は期待できなさそう、忙しそうだからすぐの返信はムリそうだ、と即座に判断できるわけですから、やきもきすることがなくなります。なお、仕事・睡眠などモードの種別は通知されないため、プライバシーは保たれます。
メッセージアプリにかぎらず、集中モードに対応したアプリであれば集中モード状況の共有は可能です。2022年2月現在、対応するサードパーティ製アプリはSlackなどごく一部ですが、今後の増加が期待されます。
なお、集中モード状況の共有を許可するスイッチは、仕事や睡眠など各モード別に存在します。友人・知人に知らせたくない場合は、『設定』→「集中モード」→「モード名」→「集中モード状況」の順に画面を開き、スイッチをオフにしましょう。