Huaweiは同社初となる折りたたみ式スマートフォン「P50 Pocket」を発表した。スマートフォンといえば長らくデジタルデバイスの象徴だったが、最近はファッションアイテムとしての側面にも注目が集まっている。
次々と登場する折りたたみ式スマートフォンだが、「大画面を折りたたんでコンパクトに持ち運ぶ」というコンセプトはどのモデルでも共通している。P50 Pocketは120Hz駆動が可能な6.9インチの大画面を搭載しながら、折りたたみ時には手のひらサイズに収納できる。背面には1インチの円形サブディスプレイを搭載し、時刻や通知の確認に利用できる。
P50 Pocketの特徴は、本体外側の美しい加工だ。上位モデルとなるゴールド色の「Premium Edition」ではオートクチュールデザイナーとコラボレーションし、植物を連想させる有機的なエンクレービング(金属の加工技法)を採用。またホワイトモデルはマイクロガラス素材を採用し、光を美しく反射するようにデザインされている。
背面に並んだ大きな円形のカメラとサブディスプレイは、これまでのHuaweiデザインを踏襲したもの。多くのスマートフォンのデザインが直線によって構成されている中、P50 Pocketは外観でもその独自性をアピールしている。
縦折りスマートフォンをファッションアイテムとして売り出すアイディアは、Huaweiが初めてというわけではない。折りたたみスマートフォンを複数ラインナップしているSamsungは、過去にパネルが交換できる「Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition」を発表している。
ベースとなっているGalaxy Z Flip3は、6.7インチディスプレイを搭載した折りたたみスマートフォンだ。そしてGalaxy Z Flip3 Bespoke Editionでは、背面のフロントパネルとバックパネル、本体フレームカラーを49パターンから選んで注文することができる。また、カラフルな本体にあわせて専用壁紙も用意されている。
さらにファッションブランドのDR.DENIMとコラボレーションし、Galaxy Z Flip3を収納するための専用ポケットを搭載したジーンズも登場している。SamsungがGalaxy Z Flip3において、いかにファッション性を重視しているかがわかるだろう。